「「普遍性」のある青春映画」幕が上がる シュネリンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
「普遍性」のある青春映画
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とても素晴らしい作品でした。
普通の高校生が部活に打ち込む姿を淡々と描写し、それを積み重ねていくことによって、誰もが抱いている漠然とした不安や希望を見事に浮き上がらせています。
派手な見せ場や起伏に富んだストーリーはありません。特に変わった登場人物もいない。
あくまでも淡々と描いていることに共感できます。
だって、この世の中に生きている人のほとんどは、「普通」なんですから・・・。
だからこそ、敢えて結果や勝ち負けを描かないあのラストシーンは素晴らしい。彼女たちが“幕を上げた”ことが一番重要なのです。
これこそが「普遍的な」青春です。
多くの人が自分に置き換えて共感することができて、多くの人の胸に刺さる映画。
ももクロ(あるいは本広監督の過去作?)に、多分ゆかりがあるであろう人たちが大勢カメオ出演されていましたが、映画のクオリティが高いだけに、ああいう「サービス」は不要かなと思いました。
もっと、登場人物たちの交流を描いてほしかったという意味で、マイナス0.5ポイントにしました。
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