劇場公開日 2015年2月28日

  • 予告編を見る

「最近、映画の宣伝をTVでガンガンしていてますが、ももクロってテレビ...」幕が上がる sadaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0最近、映画の宣伝をTVでガンガンしていてますが、ももクロってテレビ...

2015年3月2日
iPhoneアプリから投稿

最近、映画の宣伝をTVでガンガンしていてますが、ももクロってテレビだと照れたりおちゃらけちゃうから、映画の宣伝がファン向けになってしまっている気がします。
アイドルと聞くだけで拒否反応をする方もかなりいると思います。

でも本当によく作られた映画でした。
最初の15分ぐらいはやっぱりアイドル映画か。。。と思いました。が!先生役の黒木華さんが出てからは雰囲気がガラッと変わりました。吉岡先生なくしてこの映画はなかったと思います。
そこからはももクロはいなくて、みんな演劇部員でキラキラした青春が眩しくて、悩んで成長して壁を乗り越え、それがももクロ本人にもリンクして、やっぱりそこにももクロはいました。本広監督の最強のアイドル映画が出来た!に納得です。

今の映画はストーリー通りに撮影する事が難しいそうで、最後のシーンを初日に撮る事もあるそうですが、この映画は順撮りで、ストーリーに沿って撮ったので、演劇部の成長、演技も後半になればなるほど良くなっていき初めの慣れない演技も含めてそれがこの映画の良さに繋がっていたと思いました。

人気アイドルともなると忙しいそうで、このての映画は2週間ほどで全て撮るのが普通だそうですが、1カ月半の予定を空け、演劇部の役に沿って初めに原作の平田オリザさんの演劇のワークショップに通い、仕事に関してはももクロ一完璧にこなすあーりんを最初に演劇のワークショップでコテンパンにする。そこでもやっぱり空気が変わったと感じました。

ここまで真面目に丁寧に時間をかけ本広監督、平田オリザさんをはじめ凄い方々が関わり、ももクロ演技は素晴らしかったと言わしめた。

れにちゃんは関わったスタッフの名前をほとんど覚えて、仲良くなる。そんな事をするアイドルは他にいないんじゃないかな。明るく裏表がなく常に仕事を真摯にこなすももクロを見ている裏方も良い作品にしたい!と感じるんだと思います。それが現場の雰囲気も変え更に良い作品が出来る。それは映画だけじゃなくて全ての現場で言える事で、そんな彼女らをみんな応援したくなるんだと思います。

日本アカデミー新人俳優賞狙う!と言ったのを見ました。またまたれにちゃん無茶な事を。。と思って映画を見ましたが、コレは冗談抜きに狙えるかも知れない!と本気で思えるほど素晴らしい映画でした。

sada