「涙の河」幕が上がる ジョインマンさんの映画レビュー(感想・評価)
涙の河
ももクロ好きの友人と見てきましたが、30過ぎのオッサン2人が周囲をはばからず号泣するという、かなりアウトな事態になってしまいました。
彼女たちを知っている人ならば、涙なしでは見られないと思います。
それくらい、メンバーと役の女子高生とがシンクロする部分が多かった。
後から加入するメンバーに複雑な思いを抱くしおりんとか、一人冷めた感じで距離を置こうとする有安とか、リーダー(部長)を引き受けてから苦悩する夏菜子とか。
そして、重要な局面での精神的支柱の戦線離脱と、そこからのメンバーたちの決意。
製作陣は原作の設定を変え、役を彼女たちに近づけたことで、ドキュメンタリー的なリアルさを出すことに成功したと思います。
ほかのグループでも、たとえ名優とされる女優でも、彼女たちのようにはこの役を演じられなかったはず。
彼女たちが歩んできたドラマがあるからこそ、それが換骨奪胎され、もう一つの感動的な物語が産み出された、奇跡のようなフィルムだと感じました。
まあ、当て書きだから、当たり前と言えば当たり前なんですが、それでもやはり自分はこれを奇跡と呼びたい。
どこまでもファン目線の意見ですみません。
自分にはとても客観的な視点で見られない映画でした。
ももクロに興味のない人がこの映画をどこまで楽しめるか、よく分かりません。
でも、自分が受けた感動は、ももクロを知ることで誰でも追体験が可能だということは請け合います。
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