「静かに熱い青春ストーリー」幕が上がる ゴッグさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに熱い青春ストーリー
鑑賞後、残るのは「青春」への熱。
どこかにくすぶり続けていた熱い想い、後先など知らずどこまでも仲間とひた走れた記憶を呼び覚ましてくれる作品です。
青春映画といっても、いわゆるスポ根熱血のようにグイグイ熱さを押しつけてくる展開では決してなくて、静かに、ゆるやかに変化していく高校生達の成長を、時にストレートに、時にコミカルに(笑)描いていきます。
決してドラマティックな展開がある訳でないですが、誰にでも起こりうる、もしかしたらかつて自分の身にも起こっていた「等身大の奇跡」はすっと浸透して、作品にのめりこませてくれます。
青春といわれる時代をこれから迎える人も、かつて過ごした人にも。すべてのひとのココロに熱を残す作品だと思います。
なお、星4つにしたのは、この作品には同名の小説と舞台があり、それぞれ別のストーリーが用意されているとのことから。その全てを観て、この作品が完成するような気がしますので、減らした星1つはその時に判断したいと思っています。
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