「言葉って大事だと実感する心温まるラブストーリー」レインツリーの国 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
言葉って大事だと実感する心温まるラブストーリー
最近ショウゲート配給作品に裏切られっ放しwでしたので過去作をチョイス。
ある本をきっかけに出会う健全男子と難聴女子の物語。
最初は障害ありき純情まっしぐら恋愛映画かと思いましたよ。
「美男美女だから成り立つのですよ」と言われればそれまで。
ですが、私としては俳優から放たれる「言葉」を重視して途中から観る様になっていた。
最初の本の感想から「ただの男女という異性の違いによる意見の相違か?」と思ったがそれから発展、ここまで障害者と健全者の想いをお互い語る映画だと思わなかった。
言葉が映画に詰まっていて考えさせられる事が多かった。
誰もが相手に「なんでこのニュアンスで捉えるんだろうか?」「どういう考えでこれにたどり着くのだろうか?」思う事があるだろう。健全者同士でも答えが出ない事もある。
育った環境、今の生活、全てが絡む。
全て理解しろとは言わないが、今の社会はそこの考察力がホント足りないと思える。
そして諦める。面倒なヤツには寄り付かない。どうせ自分だけと殻に閉じこもる。
健全者と障害者なら尚更だ。
分かり合えない部分もある。
だけどお互い心をぶつけ合う事も大事。
それが正だとしなくても。理屈無しで。
この映画はそれを教えてくれる。
殻を破りスッキリさせてくれる。
言葉で伝え合うっていいな。
勇気にも希望にもなって行く。
心温まる映画に仕上がってます。
障害者さんにも是非観て頂きたい。
観て良かったです。本当。
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