「本音の国。」レインツリーの国 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
本音の国。
鑑賞後に有川浩の原作と知り、あーなるほどね~と納得した。
映画の出来云々よりその言葉や文句の使い方が巧いと思った。
感音性難聴?と聞くと例のあのヒト^^;を思い出してしまうが、
この障害で苦しんでいる人達は多いのだということを戒める。
そういった障害メインの恋愛話ではあるものの、これは互いの
性格が相まってこういう風になっているんじゃないかと思える
シーンが幾つもあった。思ったことを結構ズバズバいう男性と
障害のせいで卑屈になっている女性。ブログやSNSを使って
親交を深めていくシーンは微笑ましいが、実際に逢うとなると
かなり難しいことが分かる。が、障害にしてしまっているのは
むしろ本人達で、周囲の酷い行動に対し過敏になり過ぎている。
後ろ向きになる彼女を前向きに引っ張る彼氏の奮闘努力に共鳴、
甘いだけではないこれからの二人の恋愛を応援させる作りだが、
それだけにアイドルめいた後半の演出が軽さを増して勿体ない。
(互いの欠点を笑えるくらいがいいぞ。不安はぶちまけてしまえ)
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