劇場公開日 2015年3月7日

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パリよ、永遠にのレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

3.5その時歴史は動いた

2015年3月8日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

名監督と名優による名演出の歴史再現映画だと思います。NHKの番組にある歴史モノみたいな。
外交官と将軍の台詞、表情が素晴らしい!
京都や奈良が焼失しなくて良かった。

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めにる

3.5ドレスデンは、どうなの?

2015年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

第二次世界大戦における、ナチス・ドイツによる「パリ壊滅作戦」を巡る駆け引きを描いた作品。

描かれているのは、まさに連合軍のパリ進駐前夜の1944年8月24日深夜から8月25日にかけてのたった一日。ですが見ていると、もっと長く感じました。元々が戯曲であったためか、物語の殆どはコルティッツの執務室で進むんですが、そこでのコルティッツとノルドリングの緊迫したやりとりは、結末を知っていても、中々ドキドキしました。

ところで、この物語では「民間人を巻き込むな。美しいパリを破壊するな」と言う事を言うわけですが、実際には、作品中も言及があったハンブルグ空襲や、このパリ解放後に起きたドレスデン空襲など、連合軍による、民間人を巻き込み美しい街を破壊するような出来事は起きているんですよねぇ。特に、ドレスデン空襲なんかは、徹底的にその街が破壊しつくされていますからねぇ。そういう意味では、パリだけが破壊から免れるべき街だったのか?と言う疑問も感じました。まぁ、この時に破壊されなかったから、いま私達は美しいパリの町並みを見ることが出来るんですけどね。

ところで、パリ解放はこの物語で描かれた1944年8月の出来事なわけですが、ドイツが降伏するのは1945年5月8日なので、その後9ヶ月も戦いは続いたんですね。いやぁ・・・、凄いな。この物語の時点で、ベルリンは結構破壊されているような事を言っているんですが、その後更に破壊しつくされるということなのか・・・。

コルティッツを演じたニエル・アレストリュプはフランス人なのですが、見た目が、いかにもドイツ軍人っぽいのが非常に興味深いです。当然ドイツ語の台詞もあるんですが、ドイツ語の出来はどのくらい?

邦題は『パリよ、永遠に』と非常に叙情的なタイトルですが、原題は『Diplomatie』と、日本語で言う“外交”なんですね。物語で描かれているのは正に“外交”そのもの。なるほどなと思いました。

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勝手に評論家

気迫みなぎる男の会話

2015年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

1944年ドイツ占領下のパリ。ドイツ軍の司令室があったホテルムーリスの最上階の部屋で、ドイツ将軍とスウェーデン大使の会話が主。しかもフランス語。
会話から戦線の状況が判る。
大人の男の洗練された会話の中にお互いに一歩も譲らない気迫があり、外交とは命がけの闘いであることが理解できた。

ドイツの各都市への爆撃もある中でパリが無血解放された裏話として、シュレンドルフ監督の思いも感じられた。

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snow2007

3.5命懸けの外交術

2015年3月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

シンポジウム試写会にて鑑賞。

1944年、ヒトラーによる「パリ破壊」を命じられたコルティッツ将軍と、愛するパリを守るスウェーデン総領事ノルドリンクとの多くの命をかけた外交物語。

まるでひとつの絵画のような美しい街・パリを愛する気持ちは同じだというのに、二人がそれぞれ背負う命の重さも、立場も、使命も全部違う。

その端々にせまる緊張感が83分という短さを、長く、重く、色濃く、そしてあっという間に終盤へと迎えてくれた。

途中、2人のあまりに高度な会話のやり取りに、白煙をはきそうなぐらいついていくのに必死な私の脳みそがいたけれど…(ーー;)

全体的にとても面白かった。本当の外交ってのは、ただ握手するだけでなく、命懸けの仕事なんだなってしみじみと思った。

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チャド
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