「ダークな物語」イントゥ・ザ・ウッズ maさんの映画レビュー(感想・評価)
ダークな物語
「ディズニー名作のハッピーエンドのその後」という内容だったので、どんな展開になるんだろうと期待して観ました。
わたしのイメージ的には、ディズニーのキラキラした華やかなストーリーが一転、夢の世界を覆す意外な展開が待っているのかなぁと思いましたが、実際に観てみると、初めから最後までだらだらとダークな映像が続いていました。
シンデレラは変身後も、茶色の髪、金色のシックなドレス姿、ガラスの靴も履いてないので、メイドからお姫様に大変身!というギャップが少なくて、女性目線から見て、ほとんどトキメキませんでした。
唯一ラプンツェルは、ヒロインらしい美しく華やかな姿でイメージ通り。
ストーリーも、無理やり色んな童話の物語をくっつけて繋ぎ合わせた印象で、ひとつひとつのお話しが安っぽくなって勿体無いです。
童話は現実的な泥々したストーリーなのかもしれませんが、もっとシリアスなシーンの前に、ディズニー映画のキラキラしたシーンも見せた方がハッピーエンドとのギャップがわかって面白いんじゃないかと思います。
全体的に、オチがえっ…?って感じなんですよね。
トウモロコシの様な黄色い髪とか
巨人や魔女の倒し方とか
シンデレラが3夜連続お城から逃げだすとか
白い牛がいきなり死ぬとか
ジョニーデップがかなりちょい役なのに、前面に宣伝されているのが、よくわかりません。
その方が、広告効果があるからでしょうか…。
もっと上手くまとめられなかったんでしょうか…。
それぞれの物語を少しずつ摘み食いして終わった感じです。
ただ、この世に絶対的な正義と悪なんてなくて、それを決めるのはいつも自分で、みんないつも一人じゃないというメッセージには共感しました。
あと浮気性な王子も、ブラックです。
王子様と結婚すれば、めでたしめでたしではないんですね。