「教育ママ推薦?」イントゥ・ザ・ウッズ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
教育ママ推薦?
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作り方はプロフェッショナル勢ぞろいだから文句はないが引っかかるのは内容だろう。
大人になれば童話が単なるファンタジーではなく欺瞞性や残虐性に満ちていたことに気付くだろう。童話の善行にはご褒美、悪行には天罰も典型パターンだが何が善で何が悪いことなのかを子供たちに問いかけるためによく知っている童話を組み合わせて人の不条理さや責任転嫁を学ばせようという壮大な構想に思える。教育とは親の世代の価値観の押しつけではなく子供たちに考えさせることだろう、その意味では教育ママにすれば良い教材なのかもしれない。しかしながらこの映画の登場人物たちの行動と因果をうまく説明できるかといえば自信がないというのが本音だ。
「氷が解けたら何になりますか?」という先生の問いに「水になる」というのは賢い答えだが「春になります」と答えた子の方が好感がもてるのだが昨今の世知辛い世相を思うと親としては不安になるかもしれない・・。
無責任かもしれないが夢見る頃は黙っていても過ぎてしまうのならせめて子供のうちはシンプルなお伽噺を勧めたいと思った。
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