「グザヴィエ・ドランという才能。」エレファント・ソング 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
グザヴィエ・ドランという才能。
正味な話、物語的には「大山鳴動して鼠一匹」な一本。
ただそれを不穏極まりなく、心に刺さる棘にしているのが。
一重にグザヴィエ・ドランという稀有な才能の塊と、丁寧な作劇なんだろうな…
「察する系」の説明しない映画だけれど、観ている間はそれを気にさせない説得力。
そしてマイケルが映る間に途切れる事のない不穏な空気。
そして呆気なく弾ける結び。
物凄い、コレが気持ち良いんだ…
映画に貴賤は無い。
でも、コレを観るには敷居は在る。
「芸術としての映画」を、久しぶりに堪能した作品。
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