「これどう撮ったらこうなるんだよ!!!どんだけカメラ引っ張って回った...」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) soratoさんの映画レビュー(感想・評価)
これどう撮ったらこうなるんだよ!!!どんだけカメラ引っ張って回った...
これどう撮ったらこうなるんだよ!!!どんだけカメラ引っ張って回ったんだよ!!!って映画館にいる誰もがそう思ったと思う(あ、僕が撮影技術に関して無知なだけかも)。まるで僕がブロードウェイの舞台裏をキートンと一緒に歩いて(あるいは走って、壊して)いるかのような臨場感。いや違う、臨場感というと迫力を伴ってその場にいるかのような響きだがそうではない。どちらかというと時折キートンと見ている自分が視覚的にオーバーラップするかのような、そんな風である。
言葉足らずの無知な僕があまり技術的なことを振り返っても徒労におわりそうだが、本当にすごかった。パンフで調べると撮影監督はゼログラビティでおなじみ光の魔術師ことエマニュエルルベツキだという。たしかに昼と夜で変わるビルの見え方が鮮やかで、たぶんああいうのもワンカットに見せるためのトリックなのだろう。
ブラックスワンじゃないけれどあの舞台での演技の生々しさったら。それが映画とは違う醍醐味なのだろうけれど、舞台芸術が全部あんな風だったら心臓がもたない。あれで頭吹き飛んでたらただの元スターの名声妄執悲劇だけれど、鼻というのが最高だった。いうまでもなく最後のストーンも。
あと初めて渋谷シネマライズで映画を見たのだけれど、面白いところではみんな声あげて笑っていて(ニューシネマパラダイスみたいに)すごく雰囲気が良かった。もういっかいみたいなあ
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