「すべてがどこか微笑ましい映画」花とアリス殺人事件 nicoさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてがどこか微笑ましい映画
クリックして本文を読む
面白かった。
早朝で人がいなかったこともあってか、所々で声を出して笑ってしまった。そのくらい掛け合いが絶妙で、登場する人たちすべてがどこかほほえましい。
音楽もまたすばらしく、OPでバレエと共に流れる音楽がきれいで、物語を予感させるようですごくワクワクした。
ただ、惜しむらくはすごく「絵」が拙い。
発展途上の技術だからか、素人目にもカクカクしていて見づらいところがあったし、絵の枚数を減らすためのあからさまな暗転もあった。
また体のバランスがおかしいこともあって、花が登場するまでの間は見るのが苦痛だった。
それでもこの映画は面白い。
中盤なぜか登場した、くたびれた老人とのシーンは思わず胸が締め付けられた。実写と比べて表情がほとんどないにも関わらず、花が過去を打ち明けるシーンは彼女の感情が伝わってきた。
声を演じている俳優の力も大きいかもしれないが、このあたりは監督の力技だなあと思う。
もう少し技術が発展して、画面にこだわれば、すごいものが出来るんだろうなと思う。いまから楽しみ。
コメントする