劇場公開日 2015年1月9日

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「ルーニー・マーラーも良い!」トラッシュ! この街が輝く日まで 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ルーニー・マーラーも良い!

2015年1月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

幸せ

2015年1月19日TOHOららぽーと磐田にて再見。

「スラムドッグ・ミリオネア」+「シティ・オブ・ゴッド」と評される事が多い作品だけれども。

それは似て非なるな…と実感。
スラムドッグみたいに破壊的な感動の波形は来ないし、シティ〜みたいに熱した鉄板に押し付けられるようなヒリつきも薄い。

ただ両者の要素がありながら、その匙加減が心地よい配分なんだなぁ〜
映画的なオブラートで、キツイ現実を上手く包んで突きつける燻し銀の技。
観る人が考える余白を残す作り。

インパクトとしてはそこまでではない。
だけれども観終えて、また直ぐにもう一度観たくなるのがこの作品が孕んでいる魅力なんだろうな。

観直して、改めて「リトルダンサー」の監督の進化を感じた作品。

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久しぶりの「映画的活力」に溢れた一本。

非常に魅力的な3人の少年が駆け回るジュブナイル的な魅力。
全編ほぼポルトガル語の異国感。
ブラジル社会の抱える腐敗と暴力の恐怖。
そして謎解きと、そのピースが嵌る快感に溢れた演出。
それら全てが相まって迎えるラストの解放感!

手堅く堅実なダルドリー監督の印象に、こんな事も出来るんだ!と気持ち良く驚かされた。

すぐにもう一度観たくなる…
観賞後に非常に心地よい爽快感に包まれる作品。

レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ