「まさか『ワイスピ』に泣かされるとは…😢 アクションあり・感動あり・おバカありありの、娯楽映画の満漢全席!」ワイルド・スピード SKY MISSION たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
まさか『ワイスピ』に泣かされるとは…😢 アクションあり・感動あり・おバカありありの、娯楽映画の満漢全席!
カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズの第7作。
晴れて自由の身となり、各々が平穏な生活を送っていたドム一家を、地上最強の殺し屋デッカード・ショウが狙う。
デッカードは東京にいたハンを始末。次いでドムの命を奪おうと、アメリカへとやってくる…。
監督は『ソウ』『死霊館』のジェームズ・ワン。
○キャスト
ドミニク・トレット…ヴィン・ディーゼル(兼製作)。
ブライアン・オコナー…ポール・ウォーカー。
ルーク・ホブス…ドウェイン・ジョンソン。
レティ・オルティス…ミシェル・ロドリゲス。
ミア・トレット…ジョーダナ・ブリュースター。
ローマン・ピアース…タイリース・ギブソン。
デッカード・ショウ…ジェイソン・ステイサム。
ジゼル・ヤシャール…ガル・ガドット(写真)。
オーウェン・ショウ…ルーク・エヴァンス。
新たなキャストとして、秘密部隊のリーダーであるミスター・ノーバディを演じるのは『バニラ・スカイ』『デス・プルーフ in グラインドハウス』の、名優カート・ラッセル。
警察から追われる側、悪党を追う側と来て、今回は殺し屋に狙われる側なドム一家。
毎回毎回よく考えるなぁ😅
正直、前作『EURO MISSION』の段階で、このシリーズももう限界だな…、と思っていた。
が、しかし!!ここに来て最高傑作を更新するとは!!
『ワイスピ』の底力、恐るべし…!
本作の白眉は、やはり悪役であるデッカード・ショウのインパクト💥
こんなもん、漫画の世界やないですか〜ッッ!🤣
「地上最強の殺し屋」と言葉にするのは簡単だが、実際に映画に登場させるのは難しい。
なんたって、ドム一家にはドウェイン・ジョンソン演じるホブスがいますからね。
おそらくハリウッド一の戦闘能力を誇るザ・ロック様。最強の殺し屋というからには、ロック様より強そうな役者が演じないとどうしても説得力に欠ける。
そんな役者、世界中を探しても見つからない…と思ったら!!
出ました!ジェイソン・ステイサム先輩ッッ!
地球上で唯一、禿げる前よりも禿げた後の方がカッコ良い男!
ステイサム先輩なら、ドム一家全員を敵に回しても張り合える程の怪物を演じ切る事が出来るわなぁ〜。
もうこのキャスティングを行った時点で、この映画100点💮
こうして世界三代アクションハゲが揃い踏みするという、史上最高のハゲ映画が爆誕するに至った!!
まるで『ドラゴンボール』のZ戦士たちを思わせるスキンヘッド率。やはり短髪こそ最強ッ💪
ステイサム先輩の参戦により、過去シリーズ作品よりも格段にアクション映画感が増した本作。
ヴィン・ディーゼル、ステイサム、ザ・ロックというだけでもアクション・オールスターズという感じがするのだが、そこにさらに『マッハ‼︎‼︎‼︎‼︎』のトニー・ジャーや『エクスペンダブルズ3』のロンダ・ラウジーなど、マジモンの怪物たちも出演。
はっきり言ってアクション的には見所しかない!
『ワイスピ』のシリーズ作品ということを差し引いても、新時代のアクション映画を牽引する作品であると思う。
映画の内容はというと、はっきり言ってこれまでで一番バカバカしい😅
「史上最も頭の悪い007」という称号がピッタリ。
デッカードの居場所を探し出す為、「神の目」と呼ばれるハッキングシステムを作り出したハッカー、ラムジーを救い出すことが今回のミッション。
果たして今回、ドムは一体どんな作戦を仕掛けるのか!?
ドムの計画…、それはとにかく車を空に飛ばすこと!
それ以外のことはパワーで押し切る!!
…バカ野郎ッ!!!💦
脳筋とはまさにこのこと。もうギャグでやっているのかマジでやっているのかさっぱり分からん!
この映画、徹頭徹尾そんな感じ。
緊張感のあるアクションシーンの目白押しなのだが、全部どこかアホくさい。
世界中のどこにいようと、ワープして来たのかと疑うほどに神出鬼没なデッカードッ!はもはやシリアスを通り越してギャグやんこんなんっ!🤣
ロサンゼルスの惨状を見て居ても立っても居られず、マッスルでギブスをぶち壊すホブスッ!
ただの『刃牙』やんこんなんっ!🤣
ミニガンを素手で持ち、テロリストと対峙するホブスッ!
ただのシュワやんこんなんっ!🤣
2丁拳銃で戦うカート・ラッセルとか、どう見ても高校生には見えない『TOKYO DRIFT』の主人公ショーンとか、顔面力の強いジャイモン・フンスーとか、いやーいちいち面白いのよねー。
第一、何処に居ようと絶対に追いかけてくるデッカードを、わざわざこっちから探さなくてはいけない理由がさっぱり分からん。
そういう根本的な所から狂っているところが、この映画の面白さに拍車をかけている。
ギャグ的な面白みもさることながら、ちゃんと燃えるところは燃えるというのが本作の良ポイント。
デッカードとの最終対決のため、ドムがガレージから引っ張り出して来たのは、あの親父さんの形見であるダッジチャージャー。
『1』を髣髴とさせるドムvsデッカードのチキンレース対決には、やっぱり血湧き肉躍ります!🔥
『EURO MISSION』の時に感じた、「もうこれ車関係ないじゃん」という印象が、今回は全くない。
素手でのアクションも沢山あるが、ちゃんとここぞという見せ場ではド派手なカーアクションを披露してくれる。
いやー、これぞ『ワイスピ』って感じ!!
全てが終わったクライマックス。
なんか物語のトーンが急に穏やかに…。
砂浜で家族と遊ぶブライアンに、別れも言わずに立ち去るドム。
エンディングには「See You Again」という、別れをテーマにした曲が…。
一時停止するドムの隣に横付けされるスープラ。
「別れの言葉はなしか?」
ドムとブライアンのラストドライブ。
思い返される二人の名場面の数々。
やがて道路は二手に分かれ、二人は別々の道へ…。
夕焼け空に映し出される「FOR PAUL」の文字…。
そう、この映画の撮影期間中、不慮の事故によりポール・ウォーカーは……😢
シリーズのもう一人の主役、ポールに対して最大限の敬意を払ったエンディングは、泣くなという方が無理。
最高の形でポール・ウォーカーを見送ってくれたこの映画の制作陣に、心からの感謝を表したい💐🕊
もちろん、最高の俳優であったポール・ウォーカーにも最大級の感謝を🙂🌹
笑いあり・涙あり・お馬鹿ありあり。
娯楽映画としてはこれ以上ない、大作にして傑作なんじゃないですかコレは!
もうこれが最終回でもいいような気がするが、どうやらまだまだ続くらしい。
こうなったら最後まで付き合うぜ〜〜ッ!🚗✨💨
「世界三代アクションハゲが揃い踏みするという、史上最高のハゲ映画が爆誕」に笑い過ぎて、手が滑ってフォロー外れてしまった。
すぐに直しました。余計な通知増やしてごめんなさいwww
なんか、素晴らしいレビューだと思います。愛に溢れてます!
> もうこのキャスティングを行った時点で、この映画100点
そうなんだと思います。すっかり楽しめたし。しかし、ワイスピ初心者の自分には誰が誰やら。それがわからなくてもフラストレーションなく、楽しさ満喫できたんで、すげえ映画だなぁ、と今あらためて思います。