「すごい監督」サベージ・キラー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
すごい監督
父親からのGTOのプレゼント。ゾーイ(エイドリアン)は早速その車を走らせドライブにでかける。婚約者である黒人のデールには逐一写メを送り、気楽に楽しんでいた。ニューメキシコ州のアクメでインディアンが白人の男たちに惨殺される光景を目撃してしまい、彼女は連れ去られ、レイプの挙句に殺されてしまう。リーダー格のトレイ(ローランド)は曾祖父がアパッチ狩りの英雄として称えられるほどの人物であり、自身も先祖から受け継いだインディアン狩りを続けてきた男だったのだ。
ゾーイの死体を発見したアパッチの呪術医は不気味な儀式により彼女を復活させる。悪魔的な力を持った彼女は人間らしさを取り戻し、公衆電話から婚約者に助けを求めたのだ。耳は聞こえないが恋人デール(サミュエル)の名前は発音できる程度だった・・・その公衆電話の横のバーで、犯人の男の1人ジェドがいた。しかも彼は保安官だった。あっという間に復讐を遂げたゾーイ。傍に居たバーテンダーなども殺される・・・
ある農家の納屋に潜んだゾーイ。彼女がそこで手にしたものは弓矢。それで次々と復讐を遂げていくのだが、彼女の肉体に異変が起きていた。指は骨を残してずり落ち、他の怪我の部分も腐り落ちてしまう。彼女が甦ったのは100年前のアパッチ族の酋長のの魂が入り込んだためで、彼女の心臓は止まったままだったのだ。そして最終決戦。生きていない体と戦いのプロである酋長の魂は無敵だ!グロいシーン満載なのに爽やかでもある。それも、人種差別満載のクズ野郎ばかりが相手だからか。ラストシーンはボロボロに朽ちてしまったゾーイが自ら穴の中に入り、泣きながらその体に火を点けるデール。2人分の魂が分離し、虚しく終わるところもいい。
このオヘダ監督ってのが凄く気になる存在。監督・撮影・編集などを一人でやってるし、かつてのロドリゲス監督を彷彿させるのだ。