アトリエの春、昼下がりの裸婦のレビュー・感想・評価
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邦題のセンス…
全身が麻痺していく難病のために、生きる希望を失っていた彫刻家が、妻が連れてきたモデルとの出会いをきっかけに、制作意欲を取り戻していく様子を、美しい風景と共に描き出していく一作。
彫刻家と妻とモデルとの関係と距離感が味わい深い。
木炭のストロークを繰り返しながらリハビリに励むシーン等を積み重ねながら、彫刻家が、モデルから受けとった制作意欲の火をだんだん燃え上がらせ、目に力を取り戻していく様子を、言葉ではなく映像で描き切っている点が好印象。
モデルのイ・ユヨンは、息を呑むほどに美しい。
はじめは、下着を身につけていたが、モデルの仕事に慣れるにつれて、下着の線がつかないように、1枚はおるだけになるところもリアル。
なぜヌードなのか…、芸術と人生の関係は…等々を問いかけながら、自己の芸術の到達点を四季になぞらえた原題の「春」。
英題の「晩春」も、なるほどと思う。
それに対して、邦題のセンスには言葉もない。監督たちは怒らなかったのか、気になるレベル。
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