「10代の葛藤」共犯 sus303s45cさんの映画レビュー(感想・評価)
10代の葛藤
青春映画としては共感できる部分が多く、良い意味で予告編の期待を裏切られました。
偶然、少女の転落死に遭遇した三人の少年が真実を解明するために結託する。凡庸、ガリ勉、不良というズッコケ三人組を思い起こすような組み合わせで、単純なミステリかと思いきや、話の重いこと重いこと。
ちょっとした嘘と若者らしい悪ふざけが生み出す悲劇をうまく積み重ねて表現していると思います。マイナス方向の誤解によって発生したいじめに耐える心、プラス方向の誤解を抱えきれずに自壊する心を対比的に示していると思いました。
言葉による説明が少なく、映像美を見せつけようとしている部分は多くあるものの、10代の学生にありがちな葛藤を表現する上ではプラスに作用しているのではないかと思いました。
コメントする