「ひとりはイヤだけど。」共犯 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ひとりはイヤだけど。
クリックして本文を読む
台湾の映画を観るのはずいぶん久しぶりである。ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤン、ツァイ・ミンリャンの映画を観ていた頃がなつかしい。
3人の男子高校生が、ひとりの女子生徒の遺体を見つける。3人は同じ学校に通っているのだが、面識はなかった。
女子生徒はどうやら飛び降り自殺をしたようである。
3人は真相を突き止めようと探り始める。
チャン・ロンジー監督の演出は、やや思わせぶりのところがある。「光にふれる」を撮った監督ということだから、映像に凝るというのもわからないではない。
だが、本作のような映画の場合、ストーリーテラーとしての演出というのがあってもよかったのではないか。
ひとりの生徒の作り話に端を発して、新たな死者が出るわけだから、気を衒わず、しっかりした映像で撮ってほしかった。
それにしても、死んだふたりには、もうしわけないが、あまり共感できなかった。
コメントする