「分からない産む性の気持ち」ヴェラの祈り よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
分からない産む性の気持ち
どうやらマフィアの関係者らしき夫に、他の男の子供を身籠ったと伝える妻。その結果彼女は命を落とすことになる。
映画はそのタイトルである妻ではなく、その夫の心理を追って展開する。不実な妻への怒り。子供たちへの愛情と責任感。
妻が死んだあとにお腹の子の父親と思われる男のところへ行くと、しかし意外な事実が判明する。そこで夫は大切なものを失ってしまったことと自分が妻の思いを理解していなかったことに気付かされる。
しかし時すでに遅く、彼は遺された二人の子供を男ひとりで育てる決意を固くするのだ。「エレナの惑い」同様に、大人たちのやっていることの影響は子供たちに深く影を落とすことになる。
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