「ラストがちょっとあっけない」ギリシャに消えた嘘 mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストがちょっとあっけない
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ツアーガイドの青年が旅の途中の裕福そうな夫妻に出会って、3人の運命がとんでもない方向に流れていく話。チェスター(ヴィゴ・モーテンセン)のアイボリー色の麻スーツと革のスーツケースがアテネの遺跡に妙になじんでました。
サスペンスタッチではらはらしたけれども、ラストは「これで終わり?」という感じで物足りませんでした。短い時間にまとまらなかった感があります。チェスターとライダルの関係性をもっと描いてからじゃないとラストが生きてこないかも。と、自分は感じてしまいました。
でも、地味ながらも洗練された作品のように思い、「もう一度観てみようかな」と思える映画。
妻のコレット(キリステン・ダンスト)に関しては、美人の若い妻という設定ですが、それほど美しいとは感じなかったです。夫妻が「親子ほど違う」という表現もありましたが、ヴィゴ・モーテンセンがいかした紳士で、初老(という設定なのだろうが)でも、そんなに老いぼれてなくて、それは違うんじゃないかと思ってしまいました。^^;
ラストのチェスターの言葉が印象的。
「夢や希望が指の間を通り抜けていくんだ。彼女のような存在が唯一の支えになる」
確かに、コレットは茶目っ気あってしたたか。きっとそんな女性だったんだなあと感じました。
原題の”The Two Faces of January” チェスターとライダルのことなのだろうか。
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