プリデスティネーションのレビュー・感想・評価
全47件中、21~40件目を表示
輪廻した蛇は自分の尾を食い続け…
最初はちんぷんかんぷん。予めあらすじに目を通しておいてもよく分からない。
巷を脅かす爆弾魔。
政府のエージェントらしき男が追うが、顔に大火傷を負う。
あるバーで、一人の青年がバーテンダーに信じ難い身の上話を語る。
バーテンダーも青年に信じ難い秘密を打ち明ける…。
正直、話についていくのがやっと。
しかし、見ていく内に、複雑ではあるが、実に巧妙に入り組んだストーリーである事が分かる。
と言うか、驚きと衝撃の連続…!
見終わった時には頭の中で何度も何度も整理し、ストーリー展開や時系列や伏線を巡らせ、結果かなり面白かった!
まず、青年の身の上話。
告白本の物書きとして生計を立てているその青年ジョンの半生は、壮絶の一言。
今はジョンだが、産まれた時はジェーン。元は女だった。
捨て子で、何者かに孤児院の前に置かれ、そこで育てられる。
幼い頃から周りとはちょっと違う女の子だった。
年頃になり、ある青年と出会う。恋に落ちる。妊娠する。が、青年は姿を消す。
女の子を出産する。が、何者かに誘拐される。
出産時に女性としての機能に支障をきたし、男性へ性転換。今に至る…。
そんなジョンに、バーテンダーはある話を持ちかける。それは、
「お前の人生を壊した男を差し出すと言ったら? お咎めナシだとしたら?」
バーテンダーはジョンをある場所へ連れていく。
まだジョンがジェーンだった頃、恋に落ちた青年と出会った時代。つまり、過去。
実はバーテンダーは、時空を自在に行き来する事が出来る未来の政府のエージェントだった。
バーテンダーの最大の目的は、爆弾魔を捕まえる事。
しかし何故、ジョンに自分の正体を打ち明け、彼の人生を助けるかのように過去へ連れて行った…?
それには、ある理由が。
ジェーンが出会った青年、赤ん坊を誘拐した人物、爆弾魔の正体、そしてバーテンダーとジョン/ジェーンの関係…。
全て、衝撃の一本の線で繋がっていた…。
一見複数の人物が交錯しているように思えるが、実はそうではない。
つまり…、
ジェーンが出会った青年は、ジョン。未来から来た自分。女性だった過去の自分と男になった未来の自分が恋に落ちたのだ。
赤ん坊を誘拐し、孤児院の前に置いたのは、バーテンダー。
バーテンダーは遂に爆弾魔を追い詰めるが、その正体は、精神を病んだ未来の自分だった。
赤ん坊はジェーンと名付けられ、やがてジョンに性転換し、バーテンダーにより未来の時空警察にスカウト。
爆弾魔を追うが、顔に大火傷を負い、整形手術により別人の顔となり、再び過去へ。そこでバーテンダーとして…。
全て、自分だったのだ。顔に大火傷を負ったエージェントも、ジェーンが出会った青年も、赤ん坊を誘拐した人物も、爆弾魔も、ジョン/ジェーンも、バーテンダーも。
自分に自分の人生を変える任務を課す為に…。
ホラーの多いスピエリッグ兄弟監督だが、手掛けた作品の中では一番面白い。
ギターケースにも似た時空移動装置もユニーク。
タイムトラベル/タイムパラドックスSFとしても掘り出し物。
客観的に見ると、哀れな自分自身の堂々巡り。
お前の人生を壊した男を差し出すとしたら?…とは、自分自身への問い掛け。
自分の人生を壊した自分を差し出すとしたら…?
その時、自分は自分の運命を変える事が出来るか?
究極の苦悩、闘い、選択。
原作はロバート・A・ハインラインの小説『輪廻の蛇』。
まさしく、輪廻した蛇が自分の尾を食い続けるかの如く。
面白かったと言えばそうだが…
タイトル通り、面白かったと言えばそうだが、なんだろうパラドックスしすぎ?
過去の自分と会いすぎてよく分からなくなる。
導入部分が肝になるので時間を割きたくなるのは分かるが、タイムスリップものとして観たときにこのくだりが長く退屈(後半に繋がるので大事だし、後半はその部分が生かされていいのだが)途中寝てしまいそうに…
ただ今までにないくらい狭い(一人の人間にのみフォーカスしているようなもの)範囲でのタイムスリップものとして面白いなとは思った。
ただ、タイムスリップの範囲も狭いので何年になんだっけ?みたいな感じにも少しなった(まあなんとなくは分かったけど)
とにかくどんだけタイムパラドックスだよ!状態なので(しかもこれループしてません?ある意味無限ループ?)面白いのだが??な展開にも思えなくもない
最後は結局愛しい“自分”に会うため歴史は繰り返すのかな?なんて思わせてね
もしかしたらこの先の未来は変わるのかもとも思わせてね
新しいタイムスリップものとして楽しめたが、ツッコミ処はまあまああるよね~
他の人の感想を観て↓
やはり無限ループか!だから過去にも未来にも存在しないと言うことを示唆されていたわけか!
と納得しつつも結局あいつらってなんなんだ?みたいな気持ちも出てくる
これぞタイムトラベル
これぞまさにタイムトラベルのお話でした。
全てが繋がっていて、なにもかも自分自身のタイムトラベルの話だったとは。
変えることはできない。宿命で、タイムトラベルでも。
話自体はとても暗く、なんだか胸が痛くなる話ですが、まさにタイムトラベルのお話でした。
面白いと思いました。
前置きだけで半分時間を使っていたので長いなぁでしたが、ラストに全て繋がっていました。
主人公は結局最後まで孤独感が否めなかったです。
無限ループな作品でした。
パッケージからすると犯人を追う感じのイメージを勝手に抱いていましたが、確かに爆弾魔を追うということには変わりないですが、色々予想外な展開でした!
あはは
自分のしっぽを食べる蛇
気持ち悪さはちゃんと出てる。
周りを見下して生きてきた主人公がお互い自分に恋に落ちるというのも納得いく。
若い頃は周りへの敵愾心や疎外感に溢れてて、中年に成熟し落ち着いて、年老いて若い頃の自分と通じ合う考えに戻ってしまうというのも面白かった。
もっと掘り下げた物は原作にあるのかな?
主人公は悪者寄り。
ネタバレ
これは面白かった
最初の方はアレ?違う映画レンタルしたのか?って思うくらいのBARのシーンが長くて心配になったが
見ていくうちにどんどん引き込まれていき
あっという間に鑑賞出来た
全てが自分だったってオチで
とゆうより本当の意味での俺がお前でお前が俺でみたいな笑
自分と自分との子供は自分が産まれるんかい!とかいろいろ思うところもあったが
そもそも矛盾が生まれるみたいな話だって
頭がこんがらかるけど新しく見応えあった!
イーサンホークの演技も良かったし女優さんの演技もかなり良かった!
タイムマシンがバイオリンケースだって
自分的にはそれがかっこ良かったり笑
予想を遥かに裏切りオススメな作品でした
廻り続ける。
無限に終わることなく廻り続ける物語。
スターウォーズとかBTTF、などは違ったSF。
多分何回か見直すと脚本の粗探しみたいな事をしちゃいそうですが、初めて見た時の衝動は興奮は凄かった。
久しぶりにゾワっとしました。
永遠の孤独のなかで
自分を傷つけ、自分に恋し、自分を抱き、自分を産んで、自分を殺す。
すごい話だ。
唯一の理解者である自分自身しか愛せなかった人間なのに、最後にボマーとなった自分を受け入れなかったことでメビウスの輪が完成してしまう。なんて悲しい。
鶏が先か卵が先か。
自分で自分を産むというのは、始まりがないに等しいので現実には有り得ないのだが、この背徳さが物語に異様な深みを与えている。
未来もなければ過去もない。永遠の輪の中をグルグルグルグルと廻る、ジョンの人生。
矛盾が生んだ存在。凄く切ない。
結局引退した後も、ボマーとなって過去や未来を行き来しつつ、自分を出し抜くのだから。
最初は語りで始まる展開に訝しく思いつつも、次第にバーで語るジェーンの数奇な人生に引き込まれていった。
見ながら頭をよぎったのは、バーテンはジョンではなく爆弾魔で、冒頭で失敗したジョンは整形で爆弾魔そっくりにされてしまったという筋書き。バーのシーンは炎で焼かれる前のジョンが、バーにきて爆弾魔を追い詰めるという過去を描いているのかな?と。
しかし、話は私の予想のはるか斜め上を越えていった。
後半は怒濤の展開に鼓動も早くなり、ジョンがベンチに戻ってくる辺りで真実に気がついてからは、言いようもない哀しみが胸を満たしていった。
この時空のパズルを、二部構成でみせたのは素晴らしい。全く違う映画を二本見た感覚に襲われた。
私のなかでは久々のSF傑作。
玉子が先か鶏が先か
ポスターと内容が違いすぎてびっくりしたけど、面白かったです。全く顔が出てこないという手法のせいで犯人と主人公、JaneとJohnが同一人物であること、さらにその先の事実まですぐに気がついてしまうけれど、なかなかハラハラさせる展開です。
期待以上!!
ありきたりなタイムトラベルものかと思いきや
最初は二人の人物の昔話から始まり
その話がかなり長い…w
でもその内容に徐々に引き込まれていく。
最後は全部が繋がり結局はたった1人の物語!
個人的には傑作だと思う
ブルーレイ、吹き替えで視聴
キャッチコピーに惹かれ、イーサン・ホーク出演ということでレンタルショップで借りたものの、B級とまでは言わずも少なくとも日本ではあまり注目されていない作品だったのでそこまで期待はせずに見た。
だが序盤少しの設定説明が描かれた後、男2人でバーで昔話をする流れが続き、まったくSF感がない。だが、それでもその男の波乱万丈の昔話、過去の描写、聞いてるイーサンの表情、音楽とどれも素晴らしく見入ってしまう。
そしてついに時空を飛ぶ展開になるのだが、そこで衝撃の事実が視聴者に提示される。自分はここで度肝を抜かれてしまいそこからは夢中で画面をじっとみているしかなかった。
映画を観終わった後も例えば、自分と性転換した自分との間にできた子供はそのまま自分の姿になるのか?とか特典の役者インタビューで「バーテンダーと未婚の母は別人」と言っていたがどういうことだ?とか色々思考するのが面白くそしてあ、そうかと考えが答えに行き着いたときこの映画(原作)の凄さにさらに気がつく。
SF映画はVFXを多用し、大迫力な映画が多いが話しは単純でどうってことの無いものが多い、自分もそういう映画は大好きだが、この映画のように絵ではなく話、見せ方の迫力が凄い映画は貴重だと思う。
時間が短いのも凄く有難い。
この映画の平均レビューがルーキーズとほぼ変わらないのは個人的には本当に理解できない。
種明かしの快感と混乱が同時に訪れる快作。
この映画、超弩級のパラドクスを前提にしたワンアイデアの解りやすさと、考えれば考えるほど解らなくなる複雑さが奇妙に同居している。
以降、何を書くにもネタバレは避けられないので、これから観るかもしれない向きにはご注意を。さて、この一文がすでに序盤の驚きをひとつダメにしてしまうのだけれど、本作はほとんどイーサン・ホークとサラ・スヌークのふたり芝居で成り立っている。しかも、どちらも相当な難役だ。前半のほとんどがバーでの会話劇で、回想シーンくらいしか動きがない。SF映画らしいガジェットもない。なのに、あれよあれよと引き込まれてしまう。
ぼくは知らずに観たのだけれど、原作はかの有名なハインラインだという。観終わって即、amazonでポチった。中短編集の一篇で30ページほどしかない。骨子はほぼ原作のままなのだけれど、この小説には映像化する上でかなり深刻な問題がある。バーでふたりが出会うシーンがそもそも撮れない。そこで導入されたのがフィズル・ボマーという爆弾魔の存在で、問題を解決するだけでなく、映画オリジナルのさらに皮肉なパラドクスに繋げている。これは巧い。
バーでの長い長いひと幕が終わった途端、めまぐるしいくらいに時空を移動しながら、次々と真実が明らかにされていく。それは、ほとんど究極といってもいいようなパラドクスで、主人公の生から死に連なる円環は時系列には起こり得ず、すでに閉じた状態で同時に出現しなければ成り立たない。この倒錯したウロボロス的なメインアイデアを面白がれるかどうかで評価は割れるかもしれない。そういう意味では、人を選ぶ作品だと思う。もちろん、ぼくは大好きだけど。
著者の発想
一言でいうと、作者のペースに飲まされる映画
タイトルの横にかいてあるキャッチフレーズとは趣旨が違うように感じて、思った方向とは全く別のストーリになっていった
タイムパラドックスを描いた作品の中でも、奇抜な発想で素晴らしかった
ジョンがジョンとの間にジョンを産みそのジョンがジョンを産ませ、ジョンを殺すというオチは息を飲んだ
驚愕のオチ!
これぞタイムパラドックス!という映画。でもこの映画のすごいとこは主人公的な人(イーサンホーク)、パブに現れる性転換で男になった悲惨な運命の元女性、その女性が恋に落ちる男、赤ちゃんを奪う男、奪われた赤ちゃん、自分を救う男、はたまた追い続けてた爆弾魔まで全て自分だった、というオチ。全員かーい!!んなアホな!!!『ドラえもんだらけ』みたい。
とりあえずもう一回観たくなります。
辿り着くのは…。
以前、劇場で配られた冊子のコラムに今作のことが書かれていた。
うわ、またE・ホークかよ!と俄然観たくなった一本。それが今回
地元で観られるという悦び♪さらに鑑賞後に湧きあがるこの切なさ。
ロバート・A・ハインラインの短編『輪廻の蛇』を映画化したもの
らしいが、原作がどのくらいよく出来ているのか確かめたくなった
人は多いんじゃないだろうか。所謂SFサスペンスにはなるのだが、
前半~やたら静かな喋くり劇場のように延々酒場での告白話が続く。
冒頭でドカンと一発アクション劇があるんだけど、それはまだ謎。
これは一体どうゆう話なの?と思わせておいて、中盤~カラクリが
どんどん紐解かれていく。これがまたよく出来ていて惹き込まれる。
登場人物は異様に少なくて、バーテンダー、青年(性転換前は女性)、
そして鍵となる名前ロバートソン。連続爆弾魔を追って明かされる
衝撃の時空警察の話。奇妙な恋愛→出産→誘拐→性転換の話。など、
はじめは何のこっちゃ?と思わされる告白が、あとでスッと一本の
軸で繋がる。ラストの衝撃には度肝を抜かれるが、なるほどそうか、
と自分の記憶を点と線で思い起こしながら繋げていくと、前半での
ダラダラ~っとした話の中に幾つもヒントがあったことに気がつく。
いや~、やられましたな、これは。と思わず膝を叩きたくなる感じ。
予備知識ゼロで観た方が(ネタバレできないし)衝撃度満載で面白い。
主演のイーサンもさすがだが、何といっても新生S・スヌークの凄さ。
難役を、愛らしくもカッコ良くも切なくも激しくも演じ切っている。
この一本で彼女のファンになってしまう男性陣も女性陣もいそうな
この感じ^^;が堪らないな。まぁいいから観てみて♪とお薦めの一本。
(卵が先か鶏が先か、自分の尾を食べる蛇、怖くて激しくて切ない…)
違いますよ!本作はどんでん返しSFではありません!
ロバート・A・ハインライン原作「輪廻の蛇」の映画化。
本作はどんでん返しSF映画にあらず。
数奇な運命に翻弄される悲しい女性が、
絶対孤独の中で漸く愛を見つける物語です。
それは究極のナルシシズム。
ナルキッソスもこの方法を知っていれば、死なずにすんだ筈です。
ホーキングもキップもびっくりの、この斬新な愛を見つける方法。
"自分を本当に愛せるのは自分でしかない"という結論に震える。
登場人物達の雁字搦めになった糸を解くのに、脳が捻れて千切れそうになるくらい考えました。
たまにはこんな脳トレもいいですよ。
プロモーションのミスリードで、イーサン・ホークが飛び回るSFアクションものかと思いきや違いました。
本当に良くできたメタSFです。
サラ・スヌークの個性的な魅力に惹き付けられます。
力一杯、オススメします。
派手さは無いけど面白い
レビュー読んで意外に高評価が多かったので観に行きました。
派手なアクションが好きなので淡々と進む物語が若干不安でしたが、派手さはないものの伏線を回収し始めてからはあれよあれよという間に引き込まれていきました。
話がややこしいので細かいところはDVD出たらもう一回観たいなと思います。
ラストが少し物足りなく感じましたが面白かったです。
それから、ジョンを初め見たときにカッコいい俳優さんだな〜!と思っていたら女性が演じていらっしゃることに途中でようやく気付きました。演じ分けが素晴らしい!
主人公が健気すぎる
ポスター見てゴリゴリのSFアクションを
想像して観に行ったら全然違う!
SFはSFでも「ガタカ」みたいな
こじんまりとした人間劇。
過酷過ぎる宿命の中主人公がひたすら健気で
泣けます。
いくら映画とはいえあんまりだ!
あまりの不憫さになんだか具合が悪くなりました。
今、病床でこれを書いてます。
ちなみに映画見て具合悪くなったのは去年見た
「ダラスバイヤーズクラブ」以来。
あの時は悪役の極悪非道っぷりと
ノンフィクション物という絶望的な現実に
胃が痛くなりました。
ジェーンは過酷な宿命が待っていると
知りながら結果的には
生まれてくることを自ら選んでいるんですよね。
さらには過去の自分に愛を説き
レコーダーで自分に語りかけ続け
未来は明るいと言い
愛に憧れ
最終的には宿命にけじめを付ける。
あの場でおじいちゃんイーサンが
驚いていたということは
彼は宿命に逆らった選択をそこでしたということ。
よく人間は一人じゃ生きていけないって言うけど
私はそれちょっと暴論だと思うんです。
孤独になることだって時には必要だし
そもそも
孤独にならざるをえない人間だっている。
何が言いたいかっていうと私はジェーンの人生を
称えたい。
勉強も運動も頑張って
容姿にコンプレックスを持っていたのに
キレイに成長して
セクハラにもイジメにも耐えて
体が変わっても生きる術を探して
愛なんてクソ喰らえだ
目標が欲しいと言って自分を鼓舞し
散々痛い目にもあったのに
仕事にまい進し最後は宿命を自らの意思で変えた。
彼女があそこまで目標にこだわったのも
この仕事をすれば人命救助という
究極の社会貢献が出来る
という気持ちがあったからでは?
彼女はずっと人間として
死ぬほど努力していたんです。
本当に健気過ぎて。。。大好きだ!
映画自体は暗いけどちゃんと希望を
持たせる最後だと思います。
というか
自分の楽観思考を総動員して
彼(彼女?)の明るい未来を想像することにします。
映画を観終ったらその後を想像するのは
個人の自由ですもんねーだ。
ジョン、もしくはジェーン、未来は明るいぞ。
「卵が先か、鶏が先か」
今思っていることを、ひとつでもしゃべれば、それはすべてネタバレのたぐい。
とにかく、テンポが抜群。
はじめのバーのシーンでゆっくりと流れた時間が、何度も時空を超えながら徐々に明らかになる過去と、爆弾犯を追い詰めるスリルのおかげで、緊迫感が上昇していき、衝撃のラスト。
あいつがこいつで、こいつもあいつで。「卵が先か、鶏が先か」、それに尽きる。
原作タイトルの「輪廻の蛇」こそ、ストーリーの本質。
で、たぶん、はじめ、ジョンが男だと疑わなかった人は多いはず。途中になっても、女性的な肉体だな、とぐらいに思っていた人もいたはず。そして、最後までジョンがリサ・スヌーク(ジェーン役)の二役だと気づかなかった人もいたはず!
そう、ここにひとりいますので。
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