「絵作りが豪華」ガルム・ウォーズ kobamanさんの映画レビュー(感想・評価)
絵作りが豪華
実写ではAvalon以外あまりぱっとしない押井監督。ただ、今回の実写は個人的にグッときました。
企画始動の時から凍結までずっと見ていて、それが再開された喜びを差し引いて考えても自分の中では高評価です。
ストーリーはいたってシンプル。強引に解釈すると「詐欺にあった爺さんとそれに巻き込まれたカップル(笑)」。なので確かにファンタジーなのですが、一人称の視点ということもあり、世界観の奥行にかけるところはあります。
日本語吹き替え版と字幕版両方ありますが、吹き替え版だとカラがやや力強い女性のキャラになっているのに対し英語版は、最後に登場するあるキャラクターのしゃべっている内容がはっきりとわかるものになっています。
1回目を見たときは戦闘シーンやセットデザインに目がいきますが2回目みたときには会話のほうに目が行きました。ある種の現代批評も入っていますね。
あと絵作りがなんだかんだで贅沢です。これだけの物量のカットに色を付けるのは大変だったと思います。相当贅沢なつくりをしているので、邦画ではなかなか真似できないと思います。
ただ日本語吹き替え版だと音声のほうに音響を合わせているのか、川合憲治の神がかった音楽が戦闘音、爆音でやや聞き取りずらかったところもありました。なので−0.5です。
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