「儚く切なくて、消えていく運命にあり消えていくべきもの」私たちのハァハァ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
儚く切なくて、消えていく運命にあり消えていくべきもの
四人のJKの関係性に焦点を当て続けて、そのぶれない姿勢で自由奔放にカメラが荒々しく動き回る。その型にはまらない荒々しさこそがまさに彼女らの姿であって、いまの若者のリアリティーを(ー実際の若者の姿がどんなものか知りえないけれども)見事に表現しているように感じた。
恐らく消えるだろう、必ず消えるだろう、消えなければならない運命にある、脆くて儚くも、貴重で失いたくないハァハァを、ずっとずっと捉えておきたいその切ない気持ちがよく伝わってきた。
地球の片隅のほんの小さな物語であるけれども、多くの人が、違う形で、経験するであろう瞬間を代弁しているような印象を持った。
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