「恋するアラサーは、ぜひ見て欲しい。」脳内ポイズンベリー 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)
恋するアラサーは、ぜひ見て欲しい。
ダメな年下男に恋するなんて
ありきたりなストーリーだけど、
設定が面白いと
こんなにもエンタメになるんですね。
原作は未読ですが、傑作でした。
主人公のせつない情緒に
いちいち頷ける、
共感あふれる脚本も見事。
全体の構成もよかったです。
笑いっぱなしだった前半とうるっとくる後半、
そして爽快なキブンにさせるエンディング。
映画の尺を計算した、巧みな演出が素晴らしい。
真木さんや西島さんをはじめとする、
ベテラン陣はさすがの演技。
桜田ちゃんと神木さんは、
特にキャラが際立ってよかったです。
神木さんは「るろうシリーズ」でも、
光ってましたね。
少し残念だったのは、
ネガティブとか情緒とかのキャラ設定を、
規定してなかったことです。
最初に分かっていれば、
もっと脳内のやり取りがクッキリしたかなと。
あと
ところどころに見られるCGが、
かなり安っぽすぎましたね。
予算が厳しいのなら
アートディレクションされたイラストとかの方が、
クオリティが担保できたのではと思いました。
誰でも安定して楽しめる、良作な邦画ですね。
女子高生がたくさん見てたけど、
恋するアラサーはぜひ見て欲しい。
人生における恋愛の価値観を、
しっかり見つめ直せるかも。
そしてちょっとだけ勇気をもらって、
前向きになれるハズですよ。
コメントする