劇場公開日 2015年5月9日

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「【真木よう子さん演じる恋愛モジモジ系アラサー女性の、ポジティブ、ネガティブ、衝動、記憶、理性という擬人化された脳内感情のぶつかり合いと現実の恋愛模様の関連性が面白き作品。】」脳内ポイズンベリー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【真木よう子さん演じる恋愛モジモジ系アラサー女性の、ポジティブ、ネガティブ、衝動、記憶、理性という擬人化された脳内感情のぶつかり合いと現実の恋愛模様の関連性が面白き作品。】

2025年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

■30歳の小説家のサクライイチコ(真木よう子)は、飲み会で出会った年下男子のサオトメ(古川雄輝)と再会する。
 声をかけるか、かけないかで悩む彼女の脳内では、ポジティブなイシバシ(神木隆之介)、ネガティブなイケダ(吉田羊)、衝動的に考えるハトコ(ナント、桜田ひより)、記憶を担当する岸さん(浅野和之)、理性であり議長でもあるヨシダ(西島秀俊)という5つの思考がイチイチ、ソレゾレノ感情をぶつけ合う。
 が、漸く告白したら、さらに編集担当のオチから突然告白されて、三角関係に陥ってしまい、話はヒジョーにメンドクサクなるのであーる。クスクス。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は10年前の作品であるが、当然真木よう子さんは、ムッチャ可愛い。というか、他作品のイメージと大分違うのが新鮮である。

・今作の監督、佐藤祐市さんの作品は個人的秀作、古沢良太脚本の「キサラギ」を始め、結構観ているのだが、今作は少女漫画実写化と知って鑑賞しなかったんだよねえ。当時はちょっと実写化映画を軽く見ていた事と、子供と遊ぶ方が楽しかったからね。でも、この映画の予告編は良く覚えていて、衝動的に考える天使の羽の付いたハトコが、パタパタ飛んでいてイチコがやらかした時に”ドシャッ”と床に落ちるシーンは面白かったが、今回観たら演じているのがナント、ムッチャ小さい桜田ひよりさんで、ビックリである。

・サクライイチコの脳内感情の、ポジティブなイシバシ(神木隆之介)、ネガティブなイケダ(吉田羊)、衝動的に考えるハトコ(ナント、桜田ひより)、記憶を担当する岸さん(浅野和之)、理性であり議長でもあるヨシダ(西島秀俊)の現実世界がモニターで映し出される会議室での遣り取りが、絶妙に可笑しいんだよね。キャスティングも絶妙である。
 そして、時々現れる全身黒レザースーツの美女(真木よう子:こっちの方がイメージに合うなあ。)がつかつかと会議室のテーブルに歩み寄り、怖い表情でバシッとテーブルを叩く姿が素敵であり、5つの感情がその瞬間黙ってしまうのも、可笑しい。あの美女は”本能”かなあ。

・サクライイチコは、サオトメと編集者のオチとの間で、心が揺れ動くのであるが、その様はちょっと切実かなあ。でも、なんか良いんだよね。恋愛って色々と迷うもんだもんなあ。

<今作は、二人のイケメン男性の間で揺れ動くアラサー女性の心情を、5つの思考(ポジティブ、ネガティブ、衝動、記憶、理性)を擬人化することで描き出す、面白きラブコメディである。
 面白かったっす。じゃーね。>

■あとさ、「キサラギ」をもう一回観たいのだけれども、どこかで配信で流して貰えないだろうか。面白いからねえ。

NOBU
きりんさんのコメント
2025年4月5日

こんにちはーNOBUさん!

たぶん情勢的に頭を抱えるだろうこの時期に、このチョイス。ナイスです😁👍

理念の世界をここまでギャグに振り切って、でも破綻しないで見せてくれる監督。さすがですよねー。
実写化したのが力不足の素人ならば、ただのドタバタB級映画になっていたはず。

「キサラギ」は、宅配レンタルのTSUTAYA DISCASにはありますね。僕は配信に取り扱いが無いものについてはいつもそこで借りています。

ではまた、良い休日を🌈

きりん
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