劇場公開日 2014年12月20日

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「この題材は今やかなり難しいと思う」暮れ逢い miumanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この題材は今やかなり難しいと思う

2014年12月20日
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萌える

私はルコントが大好きなのだけれど、今作に関しては既視感で正直拍子抜けした。
レベッカ・ホールと衣装は綺麗なのだけれど、迫ってくる感情がイマイチ響いて来なかった。
忍ぶ恋とか、歴史に翻弄される愛とかは凄く沢山名作や美しいシーンがあるから却って今の観客を新鮮な気持ちで感動させるのはどんどん難しくなっているのかもしれない。
好きな監督だけに、昨日からこの既視感なんだろうとずっと考え続けて思い出したのが、2008年公開の「コレラの時代の愛」。こちら50年。生々しい描写とある種残酷な人間の感情。忍ぶシーンで有名なのはエイジ オブ イノセンスのダニエル・デイ・ルイスとミシェル・ファイファー。
強烈な印象というものは、人間の意識に思ったよりも刻みこまれるということを今回私自身実感した。
そして何故、ドイツなのにドイツ人の筈なのに英語なのか?2014年に作られた映画としては既に違和感を感じる。
やはり大好きなルコントにはフランス語で撮ってもらいたい。

1箇所、イエース!ルコントぉー!という イイシーンがあります。こういうのたくさんあると良かったんですが…出資の関係で難しいですかね。

miuman