「残念な映画」暮れ逢い あま・おとさんの映画レビュー(感想・評価)
残念な映画
一見、洗練された雰囲気だったので期待値がそこそこ高かった。しかし、それだけで終わった。退屈だったといえる。
監督さんの名前や雰囲気で事前に惹きつけられてしまう分、罪深い感じ。
何も伝わってこなくてまいった。大抵どんなにできが悪い映画でも、それなりに伝わってくるものがあるのだけれど。
純愛の美しさ?うーん。純愛だからよい、美しいというものでもないし…。もともとストーリー自体、かなり平凡だし。
戦争で安否不明の彼を待つのもお決まりの展開にしか思えない。何の感動も沸かないのには我ながら呆れた…。
登場人物が少なめで閉塞感もある。しかも少人数に集中しているのに人柄が伝わってこない。会話が少ないせいか。会話によってかなり人柄は伝わるはずなのに。
会話があっても聞けるのは簡単な受け答えと、思わせぶりな短い言葉だけ…。短い言葉でもいい、でも、その背景に人柄や感性や哲学が感じられなければ。短い言葉を多用して、意味深で知的な雰囲気を漂わせてはいるけれど、実際には、なーんにも考えられていないセリフ、という印象。
しいていえば、ロットは、明るい笑顔と伸びやかな美しさが伝わり素敵ではあった。でも、彼女の雰囲気だけでは盛り上げるのには力不足だった。
雰囲気づくりが先走って肝心なものを忘れてしまったのだろうか。この程度でいいでじょ?きれいだからいいでしょ?と、視聴者をみくびっているようにさえ感じる。(考えすぎか)
英語の違和感ももちろん残念。
あれこれ不満を書いた。期待するものが大きかったので。
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