「ルコント節は効いていたが…」暮れ逢い いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
ルコント節は効いていたが…
以前イチ推しだったパトリス・ルコント監督の作品を久しぶりに鑑賞。
雰囲気は以前の独特さをじゅうぶん残していて、なかなか見応えあり。映像もいつもながらとてもきれいだし、女性の撮り方も変わらず息をのむほど絶妙だ。そして時おり揺れる映像が、緊迫感を高めていく。
とはいえ、ストーリーは残念ながらいたって平凡だったため今一つ盛り上がりに欠けた。流れがまんま過ぎて、いくらなんでも既定路線過ぎるでしょ。そしてドイツが舞台でありながら、言語が英語だったところもマイナス要因のひとつ。
映画はTVドラマとは別モノだということは重々承知の上だが、せめてもうちょっとひねりが欲しかったのが正直な感想だ。
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