劇場公開日 2016年1月16日

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「前作未見だけど懐かしい。」の・ようなもの のようなもの mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0前作未見だけど懐かしい。

2016年2月7日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

僕は自他共に認める森田芳光の熱烈なファンである。「○本噂のストリッパー」や「ピンクカット 太く愛して長く愛して」も追いかけて映画館で観た。
そんな僕であるが、「の・ようなもの」は、実は観ていない。本作の公開までには観ておきたかったのだが、かなわなかった。

長年、森田芳光についていた杉山泰一監督が、モリタイズムを継承していて、森田ファンとしてはうれしい限りである。
志ん米(尾藤イサオ)や志ん水(でんでん)は前作からの登場人物で、志ん魚(伊藤克信)とは兄弟弟子にあたる。
そういった人間関係は前作からの流れがあって、やっぱり前作を観ておけばよかったと後悔した。

落語の描き方はどうだったのだろうか。
銭湯で演じた志ん魚の落語と、追善興行で演じたそれとの違いはどこにあったのか。そういうところがはっきりしないのは欠点ではあるけれど、志ん魚と志ん田(松山ケンイチ)のカットバックは感動的であった。

宮川一朗太が家庭教師を頼んだり、仲村トオルが関西弁をしゃべったり、そういうのは無駄かもしれないが、映画を豊かにしている。

志ん田が二つ目になったことだし、まだ、続きがあってもいいかも。

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mg599