「世界に溢れる愛のはなし」世界から猫が消えたなら ココココココさんの映画レビュー(感想・評価)
世界に溢れる愛のはなし
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試写会で観てきた。
まず、映像がとても綺麗
映画の世界観にぴったりな映像美だった
そして監督が数多くのCMを手がけ、最近「ジャッジ!」から長編映画のメガホンを取っている永井聡さんという事が、視聴後分かりびっくり。
前作とまるでジャンルが違う。
そして感心したのが、映画の中で人物の名前が殆ど出てこない。
なのに、違和感なく入り込める。
たぶん主人公を包む愛の話であるこの映画に、名前は大事なことじゃなかったのかな、と。
ファンタジーかな?と思いきや現実の話で、現実の話というか自分の話で。
家族がいなくなること、
恋人との記憶が無くなること、
親友が消えてしまうこと。
愛する人が消えることは、
誰にでも悲しいし、
その感情はきっと誰にでも当てはまる。
だから観ている人達自身の話でもあるんじゃないかなぁと、思う。
佐藤健が1人二役、と言っている人もいるけど私はそうは思わない。
二役じゃなくて一役だ。
ラスト、悪魔にむかって主人公が言うセリフがある。
このひと言で、そう思った。
ここがちょっとネタバレかな?
まぁ、感じ方は人それぞれだけど。
おそらく洋画ではこんな映画はそう無くて。
日本映画らしい、日本人にのみ通じる繊細な映画です。
でも伝わるメッセージは大きい。
猫が愛おしかった。
生きている自分の周りにいる家族、友人、大切な人が愛おしかった。
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