ポイントブランク 標的にされた男のレビュー・感想・評価
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とてつもなく面白く最後まで飽きる事の無いエンターテイメント
原作は未見だが他の方の評を読むと本作品の方がより進化しているとの評が多い。事実この作品全くのゆるみがなく最後まで駆け上がっていく。おそらく万人誰が見ても楽しめるレベルだと思う。韓国映画独特の深く刻まれた臭みもなく、フレンチノワールの洗練さを韓国ノワールによる深みのある陰影が追加されたのであろう。お勧めである。
この韓流漢気に撃たれろ
2010年のフレンチ・ノワール『この愛のために撃て』を韓国でリメイク。オリジナルは未見。
最初はなかなか入り込めなかった。
病院に搬送された重傷の男。
若い医者に女刑事。
ほとんど状況説明的な描写も無く、各々入り乱れ、誰が主軸なのか。
しかし、次第に設定や展開が分かってきた。
つまり、
男は、元傭兵。ある事件に巻き込まれ、重傷を負っただけではなく、殺人の容疑を掛けられた。
その男を診たばかりに、医者もまた事件に巻き込まれる。何者かに妻を拉致され、男を病院から連れ出さねば妻を殺すと脅され、従う。
その二人を、敏腕女刑事が追う。班長も部下も男勝りな美人!
そこに、医者の妻を拉致したある人物、元凶であるまさかの犯罪集団の正体…!
傭兵と弟分、医者と妻、女刑事の執念…各々、守りたい/譲れないものがある。
ハードでスリリングなサスペンスにバイオレンス、もはやこの手のジャンルお馴染みの悪徳○○。
思惑や駆け引きが複雑に絡み、ちとすんなり楽しめるとは言い難いが、
フレンチ・ノワールをド定番な韓国サスペンスに。
傑作ノワール『この愛のために撃て』を韓流にアレンジしてオリジナルよりも濃厚な味わいに仕立てた傑作リメイク
身重の妻を持つ医師テジュンのもとに交通事故で重傷となった男ヨフンが運ばれてくる。ヨフンの腹部に銃創があることを知ったテジュンは驚愕するが手当を施して帰宅。翌朝テジュンは自宅で侵入者に殴られ気絶、その隙に妻を誘拐されてしまう。携帯の呼出音で目覚めたテジュンは「妻を取り返したければ、ヨフンを病院から連れ出せ」と命じられ、状況を全く把握できないまま病院へ戻るが・・・。
現代ノワールの旗手、フレッド・カヴァイエ監督の傑作ノワール『この愛のために撃て』の韓流リメイク。オリジナルの設定に細かい変更を多数加えることで各キャラクターの人物像の陰影に深みが増し、オリジナルよりも更に濃厚にノワールが匂い立つ傑作に仕上がっています。演技陣も素晴らしく、特にヨフンを演じるリュ・スンリョンの緩急が切り立った熱演が凄まじい迫力。昭和の邦画に漲っていた漢気が21世紀に至っても未だぐらぐらと煮え滾っている韓流映画界の奥深さに感動しました。
真実に真っ向勝負。無駄の一切ない本格サスペンス・アクション。
【賛否両論チェック】
賛:最後まで息をつかせぬ展開の連続で、中だるみすることなく観られる。終わり方も日本人好みか。
否:傷口のシーンや惨殺シーンなど、グロシーンが結構あり。
「ぜい肉が一切ない」とは、こういうストーリーを言うのでしょうか。余計なシーンがなく、最初から最後まで緊張感のあるシーンの連続なので、中だるみすることなく観られます。最初は当然敵対していたヨフンとテジュンが、次第にお互いの状況に心を開き、最後には共闘していく様が見事です。途中で明かされる意外な真実や、その真実に真っ向から勝負を仕掛ける主人公達に、思わず感情移入してしまいます。
グロいシーンが結構多いのが難点ではありますが、サスペンス好き・アクション好きには満足出来る作品かと思います。
息つく暇なし。
のっけからハラハラドキドキの連続です。なぜか追われるひとりの男。撃たれたこの男を治療したために訳が分からず巻き込まれる医師。おまけに兄弟愛と師弟愛と腐りきったワイロを絡め、韓国映画には珍しく、良かった〜、っていう展開。ラストの警察署バトルなんて必見です。見所満載見応え充分です。
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