劇場公開日 2015年6月27日

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「宗教色は超強め。極限下で浮き彫りになる、人間の愚かさ。」レフト・ビハインド 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0宗教色は超強め。極限下で浮き彫りになる、人間の愚かさ。

2015年7月8日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:“数百万人が忽然と消える”という理解不能な状況下で、理性をなくしてしまう人間の愚かさを、改めて痛感させられる。家族の絆の修復も、感動を誘う。
否:序盤は淡々と進むので、結構退屈。宗教色もかなり強いので、苦手な人・嫌いな人には絶対不向き。

 まず、“突然数百万人が消える”というシチュエーションそのものが、かなり独特で驚かされます。そして、その事実からパニックに陥り、結果として強盗や略奪等、非人道的な行動に走り始めてしまう人類の愚かな一面も、改めて浮き彫りにしています。反面、宗教色はかなり強くて、キリスト教的な世界観で話が進んでいくのは、やはりどうしても好みが分かれそうなところです。
 そんな絶望的な状況下で、壊れかけた家族の絆を主人公達が取り戻していく様子が、唯一の希望の光といえると思います。
 決して楽しいお話ではありませんが、改めていろんなことを考えさせられそうな作品です。

映画コーディネーター・門倉カド