人生スイッチのレビュー・感想・評価
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怒りの力は偉大、けれど…
それぞれのシュチュエーションを観て感情移入するとその怒りのパワーが洗練されたスタイルでひしひし伝わる作品。
でも最後は理屈でなく、それを上回る上品に言えば愛、下品に言えば欲望で上回るというエンディングも納得⁈
トコロ変わればというか、、
アルゼンチンのブラックコメディって、たぶん初めて観ました。
最初、ブラックコメディってことを忘れてコメディだと思いながらフンフフーン♪って感じで見始めて、一つ目の話で「そうだったー‼ブラックコメディだったー‼」って。慌てて心理的に軌道修正しました。
「おかえし」「おもてなし」「エンスト」「ヒーローになるために」「愚息」「ハッピー ウェディング」…どれもブラックなんだけど、唯一、個人的に割と面白く感じたのは「エンスト」かなぁ。誰かブログで書いてたけど、これ、正しくは「パンク」であって「エンスト」ではないけどねf(^^; 邦題の適当さ。
「愚息」…えっ、これで終わり?? って、ちょっと引きました(汗) 「ハッピー ウェディング」…いくらイケメンでも、こんな新郎イヤだなぁ、、披露宴に浮気相手呼んだ挙げ句、新婦に怒鳴られたらゲロって、ママンの腕の中でしくしく泣くって、、 というか、これ、式をお開きにしないのがスゴいよね。日本ならソッコー二人を引き離してからの親族による説得→その間に来賓は順次解散、てな流れになりそう。
私は観ながら「引く」しか出来なかったけど、本国アルゼンチンの映画館はきっと爆笑の渦に包まれたんだろうなぁ、、と思って観てました。 けっこう経済の停滞とか、鬱憤が溜まってるらしいです(他の方のブログ情報)。不謹慎ネタで大笑いするっていう、ストレス発散だろうね。
ひねりのない短編集
人生スイッチという題名だから
なにかスイッチを押すストーリーかと思ったら
人生におけるプチンと糸が切れる瞬間。
そんな瞬間をスイッチを押したと表現してる感覚のストーリーです。
だいたい全部ブラッキーネタです。
人がどんどん死にます。殺されます。
あーあー、これが引き金ねーみたいな感覚で
短編を見る感じです。
これが正直長編だったら見てらんないです。笑
短編だから世にも奇妙な物語みたいな感じで見れました。
世にも奇妙な物語みたいなひねりや、ひっかけや、面白いやり取りなどは、この作品には存在しないため、あ!あーあーの感じでただ見てるだけのストーリーでした
つまんないなーの感情が何度も出てきました。
ラストの結婚式のはなんだか面白い展開じゃんって思ってたらラストもうやり出すし結局つまんねーでした。
シュールギャグ?
社会性のある人間なら踏み外さない一線を猛ダッシュで突き抜けてる人たちの話を映像化しました、という感じ。感情移入は一切しないで垂れ流しで観る感じ。
飛行機はオシャレな感じで始まって偶然ってすごいわねからのオチが面白かった。きっと彼の人生で最高の日だったに違いない。
爆弾魔はストーリーがあってまともに見れた。脚本家か監督は、レッカーされてとにかく腹が立って映画にまで昇華させたんだろうと思う。ご苦労様としか。
全体の感想を今風にいうなら「クソクソのクソ」ですかね。
ブラックだー
ブラックコメディなだけあってブラックだな、と。
でも無駄なことっていうか、自分の思い通りにその時の感情だけで動くと痛い目見るときが多いぞ、ってのが個人的にすごく思ったこと。車のやつとか特にそう思った。結局2人同時に死んで心中とか疑われるくらいになるとか笑ちょっとちょっとって感じ笑
でも結婚式はハッピーエンドだなぁと。巻き込まれた人可哀想だけど笑笑
全体的に少しハラハラしながら観た部分は多かったけどまあ好き笑
ブラックコメディ短編集
ブラックなユーモアに富んだ6つの短編物語。普段生活してて、こんなことしたくても出来ないだろうという妄想を映像化したような作品。
最初の、飛行機に自分の憎む人全員を乗客にし、ジャックし、最後は両親のいるうちに突っ込む話「しかえし」と、ウエイトレスの仇が店に来店し、ウエイトレスではなく、厨房のおばちゃんが仇を晴らしてしまう「おもてなし」が好きだった。
これはスゴイ
オープニングのエピソードが「良くこんなの考えたな」ってアイデアなんだけど、短く終わって、「これからどうなんの?」と思ったら短編集だったんだよ。
どの短編も面白くてね。「えー、いきなりその展開ありなの?」っていうのが説明もなく入ってくるんだけど、爽快なの。ラストも落としきってるのもあるし、投げっぱなしのもあるんだけど、いずれにせよカタルシスがあるね。
で、だいたい傾向がつかめたところで、これがトリになんだろなっていう《HAPPY WEDDING》が始まって、これまた面白い展開で転がってくんだけど「ラストは無茶苦茶やりおるから、どんなんになるんだろ」て待ってたの。待ってたらさ。
ラスト予想外されて感動したわ。少し涙出た。
ここまで無茶苦茶やってきて、最後にこれをもってくるって、この監督は人を食ってるよなあ、そしてそれがうまくはまってる。観て損ないよ。
『ブラックユーモア』。日本人の“ユーモア“と海外の“ユーモア”は違うかも
6つの短編からなる映画。人生の様々な出来事を描いています。第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、第87回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート。アルゼンチンの歴代興行収入第1位。
PG12指定も納得です。ブラックです。良いだけブラックです。“ブラックユーモア”と言われることもあるようなので、笑いがあるのかと思ったらだいぶ違います。日本人の思う“ユーモア”と、海外の“ユーモア”にはだいぶ乖離がありますね。
私は嫌いじゃないです。私は好きなのは、第1話ですかね。タイトルが出てくる前の作品ですが、非常にブラック。9.11や、今年3月24日のジャーマンウイングス9525便墜落事故を念頭に置くと、ぶっちゃけトンデモ無い内容(結末)なんですが、そこに至る過程と言うか、その事態を招いた元々の原因の所がなんとも可笑しいです。
日本のサラリーマンにもありそうな話が第4話。仕事に入れ込み過ぎて、奥さんとの関係が悪くなり、それと同時並行に色々不運な事(駐車違反とか)も起きるなんてね・・・。これはわかりやすかったですね。
それと、最後の第6話も中々不思議。いやぁ、怖いです。それと、要するに和解したということ?男女の仲は、他人には理解不能ですね。
原題の直訳は『野生の物語』。ソッチの方が良かったかも。
ストレス解消にどうぞ。
ブラックすぎるコメディ…ですかねぇ。
笑ったらあかんけど笑ってしまいました。
基本下品です!
①しかえし
飛行機がつっこんだのはパステルなんとかさんの実家で、飛行機事故で両親突撃したった!ってオチで良いのでしょうか。
②おもてなし
猫いらずとは殺鼠剤のことですかね?なぜあのヤクザものにはきかなかったのかしら?後から来た息子はバス酔いなんでしょうか?料理人のおばちゃんの勢いがすごすぎな話。
③エンスト
エンストしてないよね?パンクだよね。やったらやり返すを繰り返した結果がコレですか。ウンコしたわりにウンコすぐ消えたね。後ろから煽らず礼儀正しく抜けばいいのに、あっさり抜かさせたらええのに。
④ヒーローになるために
なんで爆発させて刑務所で人気者になれるねん!駐車場そんなにないんか?アルゼンチンよ!なんで役所みたいなところの人はケーキ屋の前がほんまに駐禁やったかどうか調べへんねんやろ?
⑤愚息
息子に償わせろよ…バカ親が!金の亡者とバカ親とバカ息子。そして殺されるホセ…金に目が眩んだらあかんね。
⑥ハッピーウェディング
離婚せずに色んな男とやりまくってやる!を一生続けるなら面白かったのに。
あんだけ暴れて最後に2人で踊ってその場でやり始めるだと?招待客と一緒にこっちもドン引きですわ!一生やってろ!
冷静になるとこんなかんじですけど、まぁ、笑ったよ。どれも実際にはまねしませんけどね。ぜったい。
お下品で自分勝手で自己中心的なアホばっかり出てきましたが、一皮剥いたらみんなそんなもんかもです。人のこと言えません。頭のなかではあのくらい自己中に暴れまわってるような気がします。
暴れたいけど本当に暴れて捕まりたくない人のストレス解消には最適ですね。
エンストはサイテーw
時間ができたので、なんとなく気になってた「人生スイッチ」を鑑賞。
群像劇ですが、6人の主人公たちにはそんなに関係ありませんでした。
スペイン映画は久々に観ましたが、物凄くクレイジーな映画だったな~って思いましたw
エピソード1 おかえし
→ある飛行機の中での出来事。あるモデルとある男性客との会話がきっかけで、とんでもない出来事が起きます。オチは個人的には微妙でした。(笑)
エピソード2 おもてなし
→あるレストランでの出来事。女性店員がいつものように仕事していると、ある中年男性が来客します。女性店員は驚愕する。彼女はこの男に見覚えがあった。前に田舎で暮らしてた頃、この男によって家が競売にかけられ、父を死に追いやり、母親までを誘惑し、破滅に追いやった男だった。そして、一緒に働くオバサンの店員がとんでもない提案を思い付く。
エピソード3 エンスト
→ある山道を走る一台の車。そこを軽快に走るスーツ男。走行中、スーツ男の車の前を大きめの一台の車が走ってきた。スーツ男は追い越そうとするが前の車がわざと行かせないように邪魔をしてくる。やっと追い越すことに成功して、スーツ男は怒り、大きめの車の運転手に窓越しから「バカ野郎」と吐き捨て、走り去る。しばらく走ったあと、スーツの男の車がエンストしまう。そして、さっきの大きめの車が現れて…またとんでもないことが起きます。
エピソード4~6は大した話ではなかったです。(笑)
まるで、世にも奇妙な物語みたいなオムニバス形式の映画でした。
特にエンストの話は笑いましたw あれはサイテーです(笑)
ただひとつ残念なのが、それぞれの繋がりがなかったことですね~(^^;
人間はいかにして怪物となってしまうのか
短編から中編へ、6本の話が語られて行く。
1話目は漫才で言えば掴みの部分。なかなか面白く観客の心を掴むのに成功していると思える。
画面には登場しない“本人“のキャリアを考えると、いくらなんでも…有り得ない話なのだがそこはそれ、あくまでもこの1話目は掴みなのでこれでOKでしょう。
全6話は体感的に5分→10分→15分→20分→30分→40分位だろうか?
段々と話が長くなって行く手法。
はっきり言って、全6話全てが糞みたいな話なのだが。3話目の【エンスト】は2人の男のバトルが激しくなるにつれ、暴力的な話が喜劇的な話に到達する。
続く4話目の【ヒーローになるため】でも、人間の怒りが頂点に達すると「やっぱりやっちゃったか〜!」と、ある種の人間喜劇になる。
身に覚えの有る人にとってはスカッとするやも。
しかしこんな事がもしも日本で起きたら…絶対にあの様な結末にはならないでしょうが!
3話目→4話目と車に纏わる話が続き、共に面白く観れたのだが、楽しく観れるのははっきり言ってここまで。
続く5話目の【愚息】は本当に酷い話だ!
そしていかにも有りそうな話。人間の欲望や愚かさが良く描かれている。
但し観ていてどうしても楽しくは観られないのがやはり勿体ない。
最後の描き方に救いが無いのだ。この作品の中では掴みの1話目を別と考えると、この5話目と2話目の【おもてなし】には救いが無い。いや拒否してしまったのか、それとも何も思い付か無かったのか?
そして映画は最後6話目のに突入する。この話が1番長く、しかも1番ハチャメチャな話であり、1番人間の恐ろしさを表現していると言える。
今結婚式の真っ最中でありながら、人生最大の恥ずかしさを味わうカップル。
人生の最高点から一気に地獄な阿鼻叫喚の世界へと転落してしまう。
途中までは「もういいよ!勘弁してよ!」と観ていて思うのだが。あれですね、全て開き直った人間には完全に勝てないな…と思い知らされますね。
なんだがフェリーニの『8 1/2』のエンディングに於ける馬鹿騒ぎを思い出してしまった。
全ての話で、人間はいかにして怪物に変貌してしまうのか…を描いている様に思える。
但し日本ではどうみても「これは有り得ないだろ〜」とゆう話ばかり。
やっぱり普段お茶漬けサラサラ、漬物パリパリと食し。質素な食事に徹する我々日本人(勿論全ての日本人がそうでは無いが、寧ろ我々日本人の内に秘めるDNA的な意味で)には理解仕切れ無い部分が多く感じた。
それでも、ハリウッドのバリバリCGで固められた大作映画に魅力を感じない私の様な臍曲がり人間には、人間の欲望:愚かさ:恐さ:だらしなさを感じさる本作品はかなり面白く観ました。
但しアカデミー賞ノミネートは納得ですが、受賞出来なかったのもまた納得でしたが…。
(2015年7月30日/ヒューマントラストシネマ有楽町/スクリーン1)
高評価だからって期待は禁物
おもしろかったけど、
あまりハマらなかったなあ…。
オムニバスだけどラストには全てが繋がるみたいな、日本はそういうのの方が好きな人多い気がする。
スペインのブラックコメディと、ペドロ・アルモドバル製作の映画をスクリーンで観れて良かった。
痛快?爆笑?
笑えるところなんて一つもなかった。
周りの人は、唐突な下品な場面でクスクス笑ったり、「えぇ…?!」みたいな失笑で笑っていたくらい。
なんと言うか全体的に胸糞悪い。
短編集で6話なんてあっと言う間だな、と思いながら見始めた。
3話目で早く終わらないかと指を折りながら祈った。
終始「えっ?えっ?今のオチ?」と困惑しながら、強引に次の話へ。
「痛快!」「爆笑!」の文字に惹かれて見ようかな?と悩んでる人が居たら、止めた方がいいと思う。
驚愕とか爆笑とか
いうほど無かった。
やりたいことは分かるんだけど、インパクトも無く、あぁそういうオチですか...という感じ。
短編全てがそんな感じ。
もっとさ、日常的なオチから逸脱した話もあって良かったんじゃないかな。
だって映画なんだし。
つまらなくは無いけど特筆するところもそんなに無い、という印象。
やりたいことは面白そうなんだけどなー
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