劇場公開日 2015年7月25日

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「ラテン味溢れる悪趣味が炸裂したトラジコメディ」人生スイッチ よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ラテン味溢れる悪趣味が炸裂したトラジコメディ

2015年11月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

飛行機に搭乗したファッションモデル、豪雨の中やってきた客に応対するウェイトレス、山中の道路を急ぐアウディに乗った男、娘の誕生日にケーキを買おうとしている爆破技師、早朝息子に叩き起こされる資産家夫婦、披露宴の真最中で幸せ絶頂の新郎新婦・・・それぞれの状況にいる人々が突如として降りかかる災厄にボコボコにされるトラジコメディのオムニバス6編。
アルゼンチン産ゆえラテン色バリバリ、バイオレンスも中学生レベルの下ネタも一切遠慮なし。救済もあったりなかったりで、引きつった笑いと大爆笑が入り混じる場内。個人的には3話目、ジョー・エスポジートの”Lady, Lady, Lady”が流れる中での殺し合いがシュールで爆笑しました。アウディのカーステで『フラッシュダンス』のサントラを流すセンスから同世代の仕業と思ったら監督ダミアン・シフロンは75年生まれとやや若くて意外。第1話の壮絶なラストに被さるオープニングタイトルから意外としんみりくるエンディングまで一気に見せる手腕はハリウッドも見逃さなかったらしく、次回作は『600万ドルの男』の映画版とこれまたアラフィフ好みの素材に抜擢。要注目。

よね