「後味悪い現実離れした映画」セッション Sai-Sanさんの映画レビュー(感想・評価)
後味悪い現実離れした映画
この映画の評価がいいのが判らない
映画.com4.2、Yahoo!映画4.3…
『1930年代、カウント・ベイシーのバンドでミスをしたチャーリー・パーカーの頭にジョー・ジョーンズがシンバルを投げつけた。その後二度と笑い者になりたくないチャーリー・パーカーは練習を重ね偉大なサックス奏者になった』この逸話を信じている完璧主義の指導者フレッチャーはネイマンに対し、テンポがずれてる事を理由に①椅子を投げつけ②皆の前で事前に聞いた母親が出て行った事をわざと言い③頬を何度も叩く、といった理不尽な暴力をする
≫≫自分に酔った子供じみた芸術家気取りしか
思えない。
理不尽な暴力を受けた後、練習の時間の無駄との理由で(チャーリ ー・パーカーの逸話を聞かされた事もあって)、大学生のニコルとも別れる
≫≫独りよがりも甚だしい
重要なコンペティション当日、バスが遅れレンタカーで行くが事故ってしまう。その事故の影響でまともに演奏も出来ずフレッチャーから『お前は終わりだ』と言われる
≫≫フレッチャーは血だらけのネイマンを見て、それでも最後通告をするのだろうか?指導者たる態度だろうか?
他にも、
フレッチャーが納得するまでドラマー3人に数時間も血まみれになるまで演奏させる
≫≫血まみれになるまでの練習が上達に繋がるはずがない
JVC音楽祭でフレッチャーに誘われネイマンは参加するが、ネイマンの知らない楽曲を指揮する
≫≫フレッチャーは自分の評価も下げてしまう
あまりにも現実離れとしか思えない
そもそもドラマーは力一杯、何時間も演奏する事が上達になるのだろうか!
題名も『セッション』は違うだろう!セッションが無いのでは?原題の『Whiplash』のほうがいい
JVC音楽祭でフレッチャーに嵌められた後のネイマンの長演奏!唯一、そこが見所か!!
また、マイルズ・テラー、J・K・シモンズの演技は良かった!