「ラストはなぜ「キャラバン」なのか?」セッション minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストはなぜ「キャラバン」なのか?
いまさらネタバレでもないのですが、ラストの演奏シーンに絞って書いたので、ネタバレ投稿とします。
冒頭のシーン。主人公の部屋にジャズドラマーのレジェンド、バディリッチのポスターが貼ってあったので、ラストシーンでキャラバンの演奏が始まった時は、あのドラムのイントロから、これからバディリッチやるんだー!となってむちゃくちゃ興奮しました。
バディリッチといえばキャラバンのソロというくらいの代表的なパフォーマンスなので。
ジャズ演奏の知識としては、ジャズのドラムソロは、演奏する曲のテーマ(メロディ)にそって、テーマの小節数✖️何回、というのがルールなので、だからバックバンドも最後のジャーンとか合わせるとこもドンピシャでまとまるというカラクリがあります。
普通のジャズライブでもバックバンドの人も涼しい顔して真剣に拍数を数えてます😛
余談ですが、映画ではそこをごまかすためにスローモーションにしたりしてましたが、わかるーとなりました。(バディリッチのガチコピーは流石にムリだし、映画的にはあの描写のほうがいいと思ったので悪い意味ではありません)
バディリッチのキャラバンだからこそ、あの人数のメンバーがリハーサルなしでバッチリ最高の演奏ができてしまう、というのも映画的に説得力があるんですよね。
ちなみに主人公がコピーしたバディリッチのソロもよく聞くとドラムのタムの音の高低でテーマ(メロディ)を再現しており、上記カラクリを知って聴くとより楽しめます。
とみいじょんさん
音楽や芸術の分野で、観客不在、自己完結型だから、価値がないとは思いませんけどね。金払わせんなよって感じなのかしら。これ、フィクションですよー。
共感とコメントをありがとうございました。
好きで鑑賞はしますが、バディリッチのキャラバンとか知らないので、minavoさんのレビューはチンプンカンプンです。申し訳ありません。
コメントに書いて下さったように、「主人公の目標は達成されたというカタルシス」は、主人公にはあったと思います。
でも、私のレビューに記したように、観客不在の、自己完結の自己満カタルシスに私には思います。自分さえよければよい。
なので、私はこの映画の演奏に酔えません。嫌悪すら感じます。



