「狂気と狂気のぶつかり合い」セッション TSさんの映画レビュー(感想・評価)
狂気と狂気のぶつかり合い
己の欲求と憎悪を燃料にして生きる狂気の指揮者と狂気のドラマーの物語。
彼らが音楽が好きなのはわかる。しかし、その「好き」が「純粋な好き」ではないと感じられるところが、この映画の捻くれたところであり、傑作と言われる所以だろう。
フレッチャーは、世界的な名プレイヤーを育てた教育者になりたい、完璧なテンポと音階のセッションを披露したいという強烈な欲望のために、常軌を逸したパワハラ指導を行う。相手の面前で大声で罵倒し、椅子を投げ、ドラムを蹴り飛ばす。
20代の1年間、同じような言動をするパワハラ上司に仕えたことを思い出し不快感が湧き上がる・・・。
ニーマンは、名プレイヤーになって周りから認められたい、自分の地位を確立したい。そのために邪魔になるもの(寝る時間や恋人)は捨てる。血を流してでもドラムを叩く・・・。
最後のセッションでのフレッチャーの陰湿な仕打ちに一度は折れそうになったニーマンが、踵を返して舞台に戻り、指揮者であるフレッチャーを差し置いてソロ演奏を続け、圧巻のプレイでバンドをリードする。
そしてその熱量の中で最後の刹那、2人が「純粋な好き」を見せる。このシーンがあってこその作品だと思った。
いい映画だと思うのですが・・・。自分の過去の経験が思い起こされてあまりいい印象が持てなかったのが残念。
TSさんも不条理なパワハラ上司にヤラれましたかー
😝💬
お仲間ですねー(笑)うちの上司はその後昇進して、なな、なんと「職場環境を整えてハラスメントを無くす部門の責任者」になりました。信じられない
✊😤
音楽は楽しくなきゃいけないはずなのに、この映画は真逆でした。ぷんぷん。