「シンバルが火花が散らす様にフレッチャーを攻撃する」セッション ihatakaeightさんの映画レビュー(感想・評価)
シンバルが火花が散らす様にフレッチャーを攻撃する
ジャズドラマーの成功を夢見る若者と伝説教師の厳しいド迫力レッスンの様を描く異色作の4Kリマスター上映を鑑賞。
十年ぶりだがやっぱり二人とも変だ。完璧主義のクセに何度も手拍子でリズムやテンポを教えるフレッチャー。主奏者の為に人間関係を破壊するニーマン。演奏上達に苛酷な練習が必要なのは理解できるが、この師弟間の空気はヤバい。
音楽もJAZZも詳しく無いが、映画のおかげでCaravanは頻繁に聴いている。
原題Whiplash、これはテーマ。ストーリはまるでCaravanのように進む。
序盤、映画の激しさを予感させるドラムソロから入る。ベース、ピアノを引き摺りだす様に。
トロンボーンパートは、映画が一癖も二癖もある事を感じさせ、
中盤、ドラムと管弦楽器達は掛け合う、まるでニーマンとフレッチャーの様に。
後半ドラムソロは、あたかも火花をまとったシンバルがフレッチャーを攻撃する。
ドラムのさざ波は緩急をつけ映画のクライマックスへ序走。最後はパァアーン、これで終わり、だ。
さて、この後二人は仲直りをしたのでしょうか。
私は、「仲良くはならない。でも、稀に仕事は一緒にやってそう。」と妄想。
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