「狂気のぶつけ合いバトル」セッション aさんの映画レビュー(感想・評価)
狂気のぶつけ合いバトル
クリックして本文を読む
指揮者のフレッチャー、ジャズドラマーのニーマンが互いの追い求める芸術と狂気で殴り合うシーンがメインのストーリー。
この世界にコンプラは存在しない。しかし純度100%の剥き出しの魂のぶつかり合い・互いを食い殺さんとする情熱がある。
最後の10分の為だけに苦痛を延々積み上げていくような映画だが、最後の10分にはそれだけ苦しむ価値がある。
一緒に演奏している筈の奏者たちも、聴いている観客すらもどうでもいいと言わんばかりの一曲に人生の全てを賭けた二人だけのセッション、演奏がただ美しい映画。
最終的に指揮者もドラマーもどっちもヤバい奴なので一方的な暴力でないのも良い(二人の周囲は狂人に巻き込まれて可哀想だが、二人にとってはそれすらどうでもいいというのがこの映画の味だと思う)。
コメントする