「個人的には…」セッション konnbiniさんの映画レビュー(感想・評価)
個人的には…
過去にドラム経験があるので これは…!!と思いTSUTAYAで即レンタル。
音楽的な面は本当に素晴らしく
聴いていて何か熱くなるものを感じた。
鬼教官フレッチャーは非情なうえ理不尽でありながら、教え子の死に涙するなど時々人間らしい部分を見せてくる。
だから途中までは、この人には何か非情にならなければいけない理由があり、そのせいで生徒にも厳しく当たっているのだと観客に想像させる。
厳しい指導のせいで自殺者を出してしまい訴えられ教職を辞することになったフレッチャー。
久しぶりに会った主人公に彼はこんなニュアンスのことを言う。
「昨今では倫理的な面で私のような指導が出来ない。だからジャズのレベルもどんどん落ちていくのだ」と。
正論である。まっこと正論ではあるのだが死者を出しているというのは事実だし、今までの主人公への仕打ちも相まって
「それにしたってやりすぎでは?少しは反省すべきでは?」と、どこか私の心の中でモヤモヤが残ってしまったのは事実である。
しかしどこか丸くなったように見えるフレッチャー。
「また一緒に音楽をやらないか」と主人公を誘う。
やさしい表情で油断させておいて本番でまさかの仕打ち。
これは流石にありえない(笑)
音楽を教える立場でありながらこの復讐だけはやっちゃダメだろう…と
主人公も主人公である。最大の見せ場であるドラムソロも悪く言えば自分勝手で、本番でやるなど言語道断。
ドラムって音楽の土台を支える裏方の楽器だから出しゃばるのは良くないよー、他のメンバーも混乱してるし。と一応ドラム経験者ながら思っていたら
まさかのノリノリでシンバルを直すフレッチャー。
そして次第に二人の心は通じ合っていき…
ってなんじゃそりゃ!!でした。
しかしレビューをのぞいてみたらほとんどが高評価でビックリ。
某映画評論家の方も絶賛されていたし、
私の見方がひねくれているのか??と思いつつも
少し厳しめの評価をさせていただきました。