「田嶋陽子も絶賛(するはず)!」駆込み女と駆出し男 ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
田嶋陽子も絶賛(するはず)!
劇中の言葉を借りれば素を晴らすと書いて素晴らしい。まず時代劇としての画面の豊穣さに目を見張る。加えて主にフェミニズムの(もっというと男根主義を断ずる)観点から描かれる現代劇としてのテーマも巧み。結論としては原田眞人がいい権力の使い方をしました!
タイトルにどういう作品かがこれ以上ないほど示されとる。『駆け込み女と駆け出し男』…「普通」だったら『駆け出し男と駆け込み女』にするはず。「ボニーとクライド」を「クライドとボニー」とは言わないように。つまりこれいわゆる(というか俺しか言ってない)田嶋陽子理論に基づいたタイトル!
田嶋陽子理論とは「『男女』だと女性蔑視になるから『女男』にしよう」という理論。それは男性蔑視にはなってしまわないのか!というツッコミを入れるのが礼儀
想起した作品は『ソーシャル・ネットワーク』だった。画面のルックの豊かさ。まくし立てるような会話のテンポ。どうでもいいけどテンポって字を見るとチンポを想起する
今のところ今年の邦画ベスト
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