「時代劇的人情劇」駆込み女と駆出し男 カルベさんの映画レビュー(感想・評価)
時代劇的人情劇
クリックして本文を読む
話は江戸時代。天保年間の世。男尊女卑。
女性の離婚は思いのままにはならない時代。不幸に泣く女性最後の砦。
「駆け込み寺」東慶寺。その日々と、駆け込み人の請け負いをする柏屋の人々を中心に話は進んでいきます。
この映画。まず江戸時代の離婚調停を描いているのです。原作を読んでいないため、どの程度史実に忠実なのかとかは、わかりません。しかし、テーマが面白いです。
駆け込み寺とは、どのような存在であったのかを伺い知る事ができます。
さらに大泉洋が主演である事もあり、話のテンポが良い。樹木希林も実に良い存在感を発揮しています。
脇役の人々も豪華な面子で、140分を超える上映時間であるのに、長さを感じませんでした。
ただ言い回しが、難しくて分かりづらい点も多かったかなという印象です。
肝心な点ははっきりわかるんですが。
それから、一つだけ意味不明なのが、なぜにキリシタン?といった場面。意味がよくわからなかった。そういった人もかくまっていたんですかね?。妊娠よりまずい気がします。
スパイが都合よく、隠れキリシタンだったしね。
でも、不幸を背負う女性達、それぞれの駆け込む理由。その結末に、大いに感じ入りました。
個人的に印象的だったのが、東慶寺の御坊の法秀尼さんと、樹木希林さん演じる源兵衛、戸田恵梨香さん演じる製鉄師じょご。
この3人ですかね。
大変為になる映画だったなと思います。
コメントする