「冤罪はこうして起こる。」デビルズ・ノット mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
冤罪はこうして起こる。
アトム・エゴヤンの映画にはある種の先入観をもっていた。
日本人にはなかなか理解できない映画を撮る人だと思っていた。
が、一転、本作はミステリーである。
実際にあった事件が題材になっていて、アメリカでは有名な冤罪事件となっている。
エゴヤンの視点も、冤罪であるというスタンスである。
悪魔崇拝を追放するのが目的だったと思われるが、判事までもがそれに協力している感ありである。
だが、捜査はきわめて杜撰、物的証拠はまったくないのに、彼らは有罪判決を受ける。
日本でも冤罪事件には枚挙にいとまはないが、日本の場合は、見込み捜査があったとしても、いろんな予断があったとしても、警察は容疑者が真犯人と思っていたと信じたい。ま、そんなわけないか。
ことの顛末は、ラストにテロップで示されるが、果たして無実の罪は晴れるのか。
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