「ちょっと娯楽性がなさすぎる気も」デビルズ・ノット えらさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと娯楽性がなさすぎる気も
観た後の後味は最悪と言っても良いぐらいだけど、あとから考えてみればそれこそ監督の狙い通りだったのかもしれない。実際に起こった冤罪(という見方がかなり強いであろう)事件をベースにしているのだから当たり前と言えば当たり前なのだけど。コリン・ファース演じる主人公を見て『十二人の怒れる男』の主人公を思い出した。しかし彼をヒロイックに描くわけでもなく、とにかく不穏な不気味さを全体に湛えながら物語は終わる…。
ただ、はっきり不満なのは目当てのデイン・デハーンの扱い…確かに派手なことをせずに見た目や演技だけで、あの短時間でインパクトを残すのは彼の風貌やお馴染みの叫び演技ならではかもしれないけど、ファンとしては物足りなさが否めない…。
劇映画にしては娯楽性があまりに低過ぎると思うので評価は低めです。ドキュメンタリーでもやればよかったのにと思う
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