風邪(ふうじゃ)のレビュー・感想・評価
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風邪を引いたら早めにふうじゃワクチンを、保障は出来ませんが
題材はそれなりに面白そうな題材だったんですけど・・・正直一つの映画として全然面白くありませんでした。
窪塚洋介、小西真奈美、柄本明、名優達が頑張れば頑張るほど寒いと思えちゃうこの映画に効く何か特別なワクチンは無かったのでしょうか(苦笑)
暗くて何をしているのか終始分かり難かったし、そもそも意味不明なシーンが多く、結局ブツ切り気味に描かれた各シーンが最終的に一つに繋がってもそれほど驚くことも無かったですもんね・・・。
どんな風邪にでも効くワクチン、しかも4年間有効とあらば、これは本当に魅力的で、話的にもっと面白くなりそうなものでしたが、何でこんなことになってしまったのか不思議でなりません。
風邪で死ぬことは無いと言っても、されど風邪、身近に感じられるウイルスだけに、ピンと来ないウイルス物よりはよっぽど現実感があって、題材はホント悪くなかったんですけどね、それを生かせずおかしな方向へと導いてしまった製作陣の独り善がりぶりには、まるで風邪を引いたかのような寒気すら感じてしまいました。
何やら天才科学者らしい窪塚洋介も、終始風邪を引いていてゲホゲホしっ放しで、見ている方も風邪を引いてしまいそうなぐらい、不快感極まりなかったです、こんな主人公いらん!
時折窪塚らしい独特の雰囲気を醸し出して、さすがだなとは思わせましたが、この脚本・演出ではいくら窪塚でも厳しかったですね。
彼が作るワクチンを巡った様々な陰謀が、実は小さい話なのに物凄く大きく見せようとして、ダダズべりしてしまった印象は拭えずでしたよ。
それとマザコン描写には失笑するしか・・・。
謎めいた女性を演じた小西真奈美も、相当空回りしていましたね。
窪塚を助けたスナックのママが、実は・・・的な展開なら、もう少し上手く描けなかったものか。
だけに、ラストもそうですかぐらいにしか思えずで・・・。
空回りの最たる存在と言えば、柄本明が演じた医者でしょうか。
窪塚の才能に嫉妬した医者、その暴走ぶりは、ただうるさいだけで本当に鬱陶しかった、でも終わってみると踊る柄本明が頭の中で何度もリフレイン・・・実は妙にツボだったことに気付きました、私的見所は結局そこぐらいだったかな。
クリス・ペプラーも何してんだか・・・。
この作品は、キャスト目当てでもキツイかも。
これは酷すぎる
窪塚洋介目当てで鑑賞しましたが、本当に酷い映画でした。終始退屈、上映中何度も席を外そうと思いました。この出来で公開に至ったことが信じられません。怒りが湧いたのでレビューします。
▼窪塚はあまり喋らない
演技に評判のある窪塚ですが、演じている役は精神が壊れてしまった人なので、一言ポツ…ポツ…としか喋りません。小西真奈美の出番がほとんどです。
▼破綻したストーリー
サスペンスと称していますが嘘つきも甚だしい。ストーリーが破綻しており意味不明なセリフを吐く登場人物にイライラします。伏線も全くありません。起承転結も。最期に結っぽいシーンがありますが、陳腐なものです。演技上手な俳優さんが浮いています。何を表したかったのか、何故この映画を作ったのか、何も感じるものはありません。
▼気づけばよかった
上映数の少なさ、舞台挨拶がない事、不自然な高評価のレビュー…察するべきところはたくさんありました。
本当に酷い映画。高評価をつけるレビューは全てサクラでしょう。この映画の脚本、監督の名前は覚えておきます。今後絶対に見ない映画として。
嫌いではない作品
正直、観終わった直後は え? って感じでしたが、後から思い起こしてみると意外と残る。
途中、窪塚さんと小西さんの接近はよくわかりませんでしたが(笑)
人は美しいものや、わかり易く残酷だったり悲しかったりするものばかりを観たいわけでもなく、空中に放り出されたような居心地の悪さもまた一興なのかもしれません。
私は何度か反芻してしまうほど嫌いではない作品です。
小さなスケールで描く、大きなテーマ。
【賛否両論チェック】
賛:伏線の回収が見事。欲望に取りつかれた人間達の行きつく悲劇が、赤裸々に描かれる。
否:テーマは大きいが、出てくる人間はごく少数なので、ツッコミどころは満載。気にしすぎると、話の内容に集中出来ない。グロシーンもあり。
最初は訳が分からないシーンが続きますが、後半になるにつれ、全てが見事に1つにつながっていきます。基本的には小さな世界観の人間模様なんですが、それらを通して描かれるのは、「万能ワクチンを取り巻く人間の欲望」という非常に大きなテーマです。そのギャップにツッコミどころが多々出てくることは事実ですが、私欲に走る人間の愚かさと、その結果訪れる悲劇が如実に描き出されていきます。
グロシーンも少しありますが、ちょっと変化球なサスペンスを観たい方に、是非オススメです。
実力派俳優陣!!
窪塚さん、小西さん、柄本さんなど個性豊かな俳優さんの演技に釘付けになった。
特に柄本さんにはいつもやられます。今のもう一回見たい!と今回も思わせられてしまった。
「風邪」というタイトルも、実際に起こっているかもしれないリアルなストーリーも含めて、ミニシアター系?の映画の中ではとても見やすいものじゃないかと思います!
この秋みたい映画
今年の秋は、STAP細胞の話題やワクチン開発費を集う為に全世界的に始まったアイスバケツチャンレンジなど『科学に関する話題』が旬な時期だからこそ、いま見る作品なんじゃないかなと思いました。最初はワクチンを取り巻くパニック映画、ジュード・ロウが出ていた『コンテイジョン』のような発信元を探すのかなと思いきや、まったく違う方向にむかっていきました。窪塚や小西真奈美さんたちの熱量のある演技や脇を固める柄本明やクリスペプラー、和田哲史さんなどしぶくかっこよかったです(*^.^*)
柄本さんの狂気帯びた演技がスゴい
ウイルス、というテーマは個人的にあまりピンときませんが
世界観がしっかりしているので、
いつの間にか惹き込まれていきます。
独特のカメラワークや音、登場人物たちの心情など
ひとつひとつ妙に生々しさを感じさせられ
あっという間に2時間たっていました。
あと柄本さんの狂気帯びた演技がスゴい。
必見です。
重みのあるストーリーや暗めの照明演出、カメラワーク
どれもTVドラマやその延長線上の映画では見られないものだと思うので
「映画を見た」感があって個人的には満足です。
みた後にも「あれはこういった意味だったのか」と
気づく事ができるので
考える映画が好きな方は楽しめるのではないでしょうか。
観る価値がある映画!
後半の展開の早さに、グッと惹き込まれていきました。
作品を観終わった後に知った情報ですが、監督の橋本以蔵さんが
担当されていた脚本の他の作品を、以前に観たことがありました。
以前に観終わった作品と同じ感覚で、最後の展開、終わり方は、
賛否両論あると思いますが、私は結構好きです。
単純に良い映画だった、で風化して終わる映画ではなく、
フィクションなのですが、どこか自分のリアルな生活に立ち返って、考えさせられる映画でした。
風邪という特効薬がない病気に対し、風邪ワクチンをめぐって
お金の為に動く人、地位や名誉の為に動く人、大切な人を救う為に動く人。
ラストの展開を、制作側がどう受け止めて欲しいかではなく、
どう受け止めるのかは、観客側に委ねられていると思います。
そういった意味で、観る人によって感じ方は様々ですが、観る価値
十分ありです!
風邪は風邪でもただの風邪じゃない
観終わって感じたのは、
一体誰が、どこからどこまで、
風邪ウィルスに侵されているのだろうか……
と考えてしまった。
風邪ウィルスなんて、毎年毎年新種のウィルスが発見されて、
実は知らないうちに人間の行動はウィルスによって
操られているのかもしれないな。。
と映画とは関係ないストーリーを想像してしまった。。
映画の展開は終始現実離れした、SFの要素があるにも関わらず、
どこかに現実的な人間社会の闇を感じる。。
そもそも心の闇が風邪ということだろうか、
どうなのだろうか。
気になる作品です。是非。
後味の悪さが、逆に印象に残る
お約束の展開とハッピーエンドに慣れた人では物足りない、映画好き向けの作品。
後味の悪さが、逆に印象に残る映画だった。
隣の人が「鼻歌」を歌ったり、「咳」をしたように錯覚する、生っぽい音が印象的。
ぐらぐらとしたカメラワークも、登場人物の心情を表し、臨場感がある。
気が付くと、グッと画面に引き込まれていて、細かい演出にこだわりを感じた。
主演の小西さん、窪塚さんとキャストの柄本さんなど
安定感のある出演者の演技には一見の価値あり。
映画好きには堪らない
賛否分かれる映画だろう。
日本で配給されているハリウッド映画やアニメ映画に慣れている人には理解できない部分があるかもしれない。
私はそうではないものを観たくて、単館系に足を運んでいる。白黒すっきり分かれないストーリーと、この胸につかえる感じは嫌いでない。
勧善懲悪で単純明快なハリウッド映画に比べたら、この作品の方がよっぽどリアリティを感じる。
構成、演出で荒削りな部分はあるが、独特の世界感とオリジナルなキャラクターを自由に演じきった役者陣は賞賛に値する。
柄本明扮する壊れた医者の言動は、それだけでももう一度観たいと思わせられる。
「映画とはこういうもの」という型にはまっていないものを求めていれば、存分に楽しませてもらえる。後を引く一本だった。
今っぽいけど、もうちょい。。。
小西真奈美がかわいそうなのに、彼女のキャンキャンした演技で同情票が減ったかもしれない。
もう少し監督がストーリー全体を把握できていたなら、、、もっ見ごたえがあったのでないでしょうか。
テーマやカメラが今っぽい作品。
徒労感
「大山鳴動して鼠一匹」という言葉があるが、本作品の結末を観ると、今までの争奪戦は何だったのか、単なる空騒ぎではないかと思えてしまう。
この映画は、世界に200種以上あると言われている全ての風邪ウイルスを撲滅できる特効薬「風邪ワクチン」を巡る壮絶な利権争いを描く。
主演の小西真奈美さん演じる桜子は、病に冒され闘病生活中の子供を持つ母親、そしてスナックのママ、更には秘密の顔を持つという複雑なキャラクター。
世界を揺るがす大発明のワクチンを開発しながら、今では流浪のアルバイト生活を送る天才科学者・紀久生を窪塚洋介さんが演じている。
そしてこのワクチンと紀久生を追う様々な人々、柄本明さん演じる医師・一ノ瀬、クリス・ペプラーさん演じる秘密組織の幹部・道元、和田哲史さん演じる道元の右腕・寺子田。
彼らは「風邪ワクチン」の技術を手に入れようと、手段を選ばない争奪戦を繰り広げる。
また本作品には秋吉久美子さんが出演していたり、主題歌を八代亜紀さんが歌っていたり、「アキラ」、「スケバン刑事」等、数々の作品を手掛けてきた橋本以蔵さんが監督・脚本を担当していたりと、キャスト、スタッフ共実力派の豪華ラインナップ。
それなのに何故かパッとしない。
「エボラ出血熱」、「テング熱」がニュースで騒がれている昨今なので、とてもタイムリーな作品なのだが、映画で繰り広げられている展開や設定が現実離れしていて共感出来ない。
そして登場人物の殆どが腹に一物を抱えていて、作品に邪な風が吹き荒れる。
風が吹き荒れた後に何か残れば良いのだが、あるのは徒労感と後味の悪さばかりだ。
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