「ちよっと残念な映画」恋のエチュード あま・おとさんの映画レビュー(感想・評価)
ちよっと残念な映画
お硬い英国人姉妹を両方モノにした男の思い出話なんてどうだってよい、…と、突き離したくなりつつも最後まで見た。単なる好奇心と、フランス人からみた英国風という視点がそれなりに興味深かったから…。しかしその英国らしさものが、これでもかと繰り返され誇張され、制作側からするとここは釣りポイントなのだろうが、鬱陶しく安っぽくも感じる。
またウェールズでは貞操な雰囲気を醸していたアンが、フランスに来ると急に自由を謳歌する緩い娘に変化してしまうのはどうか。その変わりぶりを男は楽しめとでも言いたいのだろうが、わたしには軽さが気になる。
さらに最後の妹との一夜の場面。安っぽいAVでもみているかのような気分にさせられる。特にシーツ云々のくだりで評価が決定的にダウン。
ナレーションはなかなか面白いが、そのややお茶目で機知に富んだ感じが、英国娘のピュアな涙とちょっとミスマッチな印象で、かえって両方ゆっくり楽しめなかった感。
好奇心をそそる映画という意図が前面に出てちょっと。この映画、当時、不評だったらしい。わかるような気がする…。
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