金色夜叉 後篇(1948)
劇場公開日:1948年2月3日
解説
尾崎紅葉の有名小説をマキノ正博監督が映画化した東横映画正月作品の後篇。出演は、上原謙、轟夕起子、古川緑波、木暮実千代ほか。
1948年製作/95分/日本
原題または英題:Golden Devil Part.2
配給:大映
劇場公開日:1948年2月3日
ストーリー
富山は妻宮のために社交クラブを経営した。黄金への復讐に燃える貫一は金貸鰐淵の手代となり、赤樫満枝の求愛にも眼もくれず、営業のためには旧友風早、蒲田、遊佐たちの友情をさえ踏みにじる人間になっていた。消息をたった貫一の成功を願う宮の態度に富山は不満であったが、あくまで金力で宮の関心と愛情を買おうとする富山は金貸満枝に最後の金策を頼む。満枝は多額のために貫一に合資を求める。貫一はその裏に彼女の求婚にからむ誘惑を察して一度はことわるが債務者が富山と知って承諾する。一方荒尾は宮の結婚生活の不幸を知って貫一に会わすよう努力するが水泡に帰す。クラブの権利が貫一の手に移るクリスマスの夜、富山は最後のパアティを盛大に開く。得意の貫一は彼に敵意を持つ旧友風早のために刺される。満枝は宮に富山の債権者が貫一であることを知らせるが、宮は貫一を愛すあまり富山にかけた迷惑を自分で清算しようと申出るいじらしさに自ら愛人の貫一を宮にゆずって病床に宮を案内する。貫一のかたくなな気持も解けた。結婚の失敗をいさぎよく認めた宮は富山と別れ貫一の胸に抱かれた。満枝と荒尾、富山と女中きよの仲も互に結ばれた。
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