流星(1999・香港)のレビュー・感想・評価
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レスリーを観るために
レスリーが満喫できる作品。でも出しゃばり的な感じではなく、うまく作品の中心で動いてる座長みたいなレスリー。特に子どものミンとの絡みは微笑ましく、なんか幸せな気分をもらえる。
不条理を明るく描き、昭和のドラマにありそうな設定だが、飽きさせず最後まで楽しめる良作。香港の階段のある街の風景がよい味を出してるな。とはいえ、結末にはあまり納得できず、ミンの行方も警官の恋も、なんかモヤモヤして幕締めでした。
今はやりの香港映画ではないが…。
今年127本目(合計1,219本目/今月(2024年4月度)1本目)。
(前の作品 「リ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ」→この作品「流星(1999・香港)」→次の映画「猫と私と、もう1人のネコ」)
4月1日に1日だけリバイバル上映なんて(映画館のエイプリルフールとしては)変だし何だかなと思っていってみたら、そういう事情だったのですね…。
そうした事情で放映された映画なので、古い映画でもあるし、中には何を言いたいかよくわからない部分もあります。
映画単体として見た場合、香港、台湾系に多い、アクション映画には分類できないし、かといって何かに分類しようとしてもひとつには定まらないと思います。換言すれば、2020年ごろの現在ごろまでとはまた考え方(監督さんなど)が違っていた中で作られた、初期ごろの作品であろう点もわかります。
また特徴的な点として字幕がかなり少なく、日本でみる場合、漢字の推測がつく場合は字幕がつかない場所もあります。つまりつかない場所は「そのままの意味で読んでね」ということを意味するのであり、それを手抜きというかは微妙だとはしても、わかりにくいとまではいえないといったところです。
どうも「残念な亡くなられ方」をされたとのことで私もそれは一日上映のときに知ったのですが(出てくることは少ないけど、どこかで別のベクトルで人生を歩んでいるのかな、とは思っていたくらい)、ええ?という感じでびっくりしました。
「あの世」にはいかれていかれましたが、香港・台湾などの映画を見るたびに「そういう人が実際にいて、作品も残している有名な人だ」という点については、いつも思い出さないといけませんね。
採点に関しては気になる点がないのでフルスコアにしています。
April Fools' day だけどこれは嘘じゃない
張國營(レスリー・チャン)没後20年として1日限定公開された本作。
20年前の4月1日、彼は自らの生命を絶った。
数々の作品に出演している彼だが、この流星は当時、アジア通貨危機により香港国内での映画製作が困難を極めた中、無償で映画を製作し、収益からギャラを配分する
〈創意連盟〉プロジェクトの作品として製作されたーー。
そんなことは無論一切感じさせない。
レスリーも子役ミンのエリクソンも、ピュアで本当の父息みたいだった。
2人を囲むキャラクターもとても愛らしくて、
なのになぜウェイさんはランさんを病院に連れていかなかったのだろう?
ウェイとミンが繋がり続ける道はなかったのだろうか…
別れと再会が交錯する。いつかはみんな星になる。
作品に登場するキャラクター達の、ミンを囲むひと時の生活や時間は流星のように数多流れゆく星のほんのひと時に過ぎないのだろうか。
けれど砂浜で3人が流星を眺めていたように、無邪気でどこか切ない思いが込み上げてくる気がした。
エイプリルフールのプレゼント
ブエノスアイレスの4Kレストア上映でも触れたんですが・・
はい私レスリーの大ファンでした。
彼の演技をあらためて観て思ったのが、主役であるにも関わらず、脇役たちを立てて自分は引き算の演技で、そこにいるという姿勢なんですね。
古今東西時代を問わず、そんな演技ができるのはレスリーだけでしょ!
だから全て観たあと、ジンと来るあたたかさが胸に残るというか・・
あの覇王別姫でもコン・リーを悪者にしても、何故か彼女の素晴らしい
演技を引きたたせていました。
永久にレスリーの映画が残って、いつでも映画館で観れたら幸せです。
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