「いい意味で期待外れ」予告犯 にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味で期待外れ
原作未読にて。期待せずになんとなく鑑賞。
体制VS底辺市民の社会派の重苦しい展開かと思いきや、
それほど重く描いてなかった。
復讐を中心にした話でもなかった。
予告の犯行内容も、
G食わしたり、ケツ〇に突っ込んだり、
犯罪は犯罪だが、凶悪事件ではなかった。
議員抹殺も、「社会的に抹殺」だし。
でも、そこが逆に良かった。
バットマンほど富と権力持っていない
ダークヒーローがやれる範囲はこの程度。
ていう現実感が良かった。
それでも今の庶民義賊にはネットという
武器と味方がいて・・・。
の、ネットの声を映画に出そうとすると
なんでこうもダサくなるんでしょう?
ニコ動風のコメントや、画面ポップアップのツイート。
たしか、もっとうまい使い方してる映画あったような
気がするが・・・思い出せない。
映画全体を通すと、魂のこもったセリフや、
頑張って生きることへの賛美、
絶望と戦う人間など、漫画チックな描写が
邪魔でした。
多分この原作作者は底辺市民を分かってないし、
監督はネット民を分かってないんだろうなと思う。
とはいえ、この映画を見るのは底辺市民でも
なければ引きこもりネット民でもないので、
丁寧に描く必要はないのだが。
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