劇場公開日 2015年5月23日

  • 予告編を見る

「♪「幸せ」になる条件はこれなのだ!」天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬 ぽかりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5♪「幸せ」になる条件はこれなのだ!

2015年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

…予告編の中で、私が涙した名作、
フランダースの犬のネロ少年が出る?
という事で見てまいりました。

ネロの声優はあの『風立ちぬ』でも
好印象の瀧本美織さん。違和感ゼロ。
素晴らしい声でした。

…かなり今の時代への危機感に対し、
関係深い作品でした。

この題名の「天才バカヴォン」。

この”バカ”という意味について
皆さんは、どのようにお考えで
しょうか。

あの養老孟司さんは名著「バカの壁」
で、バカについて

…思考停止、疑わない、思考だけで
行動出来ない、ある条件…◯○なら、
こうだ、こうに違いないという
自動思考、反射に囚われている人…

と書かれていたと思います。

今回の「天才バカヴォン」では

ある意味、養老氏の意味するバカ
とは真逆の存在…

バカとは…ある常識が通用しない人

…理屈にかなっていなくても、
思考の筋道に沿っていなくても、
誰かが引いたレールから外れて
いてもいい…。

…思考停止しない、その場で起きた
事に対して柔軟に対応する事に
人間の能力を使える人

幸せにするとか、大きい目標を
もたなくてもよくて、

ただ、その瞬間に誰か近くの人を
守るという思いだけでいい…。

「幸せなら、それでいいのだ」

…そんな存在に描かれていました。

そして、そんな、一般的に、
不計画で、ノー天気ながら、行動
した時に…

”天の望む方向”…私達の本質に
沿って行動している時には、
理屈ではありえない、

「奇跡」さえ起きてしまう…。

そんな内容でした。

最後は、問題も解決し、めでたし、
めでたし…だったのです。

あらすじが、あまりに飛び跳ねて
筋道立てて説明できないのですが
(汗)

…それでも心は温かくなる、脳の
飛び越えて、深層心理に訴えるような
内容でした。

ただ、今回書いた「バカ」な存在に
なるには、とてつもない条件が必要
です。

それは、『自尊心が高いこと』

自分を信じ、相手を信じ、
本質に従い、自分を愛し、相手を
愛せる存在である必要があります。

なぜ、この時期に、この映画か。

是非、頭で観ること無く、心で
感じ取って頂ければと思います。

ぽかり